
2026.05.04
お墓の前で、言い訳は全部、消える。(90left)

2026年 春
十年間、実家に帰るたびに、墓には寄らなかった。
理由は、「忙しいから」。
……でも、本当は違う。
怖かったのだ。
父の前に立つ資格が、自分にはないと思っていた。
「ありがとう」も言えなかった。
「ごめん」も言えなかった。
ただ、逃げていた。
これは、ある男性の話です。
でも——
いま、あなたの中にも、ひとつ顔が浮かんでいるはずです。
目をそらしてきた、あの人の顔が。
◆
多くの人は、お墓を「死者のためのもの」だと思っています。
終わりの場所。
過去を閉じ込める器。
……違います。
まったく、違います。
冬の朝。
霜が降りた墓石の前に、六十代の男性が立っていた。
父親とは、ずっと折り合いが悪かった。
葬儀も、形式だけで済ませた。
それ以来、墓には近づかなかった。
だが、ある年の命日。
何かに引かれるように、ここへ来た。
墓石の前に立ち、三分間、何も言えなかった。
やがて——
声が、出た。
「俺、ちゃんとやってるよ」
それだけだった。
だが、その六文字を言えた瞬間、
六十年分の何かが、崩れ落ちた。
あとで彼は、こう言った。
「墓がなかったら、俺は一生、父親に背を向けたまま死んでいた」
墓石は、何も言いません。
でも——
人は、確かに“押され”ます。
◆
お墓とは、過去の人が、あなたに問いを投げる場所です。
「お前は、どう生きるんだ」
その問いから、逃げないと決める場所です。
”いい話”ではありません。
もっと荒い。
もっと個人的です。
あなたの弱さを、全部知っている墓石。
あなたが逃げてきた時間を、黙って見ていた場所。
それが、お墓です。
◆
射場石利石材は、石をつくる前に、まず“人”を聞きます。
「その人は、どんな人でしたか」
何が好きだったか。
どんな口癖だったか。
どんな背中をしていたか。
形より先に、記憶を掘ります。
なぜか。
お墓は、その人の“体温”を、次の世代に渡す器だから。
冷たい石に、温度を宿す。
それが、お墓づくりの仕事だと考えています。
悲しみの中にいる人に、無理に答えを出させはしません。
ただ、隣に座る。
話を聞く。
それは接客ではありません。
人が、ひとりにならないための“在り方”です。
◆
はっきり言いましょう。
お墓の前に立てない人は、まだ、自分の人生を引き受けていないのです。
逃げているのは、過去からではありません。
未来からです。
怖くていいのです。
当然です。
おの前では、言い訳が全部、消えます。
「忙しい」も、「まだ準備ができていない」も、通用しません。
残るのは、たった一つ。
「お前は今日、どう生きる」
その問いに答えられたとき、人は、初めて前を向くことができます。
◆
何をしてきたかではありません。
誰に支えられて、ここまで来たのか。
その声は、消えていないはずです。
ただ、あなたが聞いていなかっただけです。
お墓の前に立てば、もう、聞こえてくる。
いってらっしゃい。
次に、お墓の前に立つとき。あなたは、何を語りますか。
その答えは、もう、今日のあなたの中にある。
私たちは、石を売っているのではありません。
「後悔を、未来に変える場所」をつくっています。

射場石利石材
六代目当主 射場一之
【基本情報】
所 在 地:大阪府茨木市新和町16番19号
電話番号:0120-148183
営業時間:8:00~18:00
定 休 日:年末年始のみ
メ ー ル:info@iba.co.jp
L I N E :https://line.me/R/ti/p/@582fiyxj
【資 格】
◇ 大阪府知事許可(般-4) 第87663号
◇ 労働大臣認定 1級技能士石加 第84号
◇ 経済産業省公認 石匠位認定 第89001号
◇ お墓ディレクター1級 05-100101-04
◇ 建築石材アドバイザー 222034
◇ 相続診断士 20333425
◇ 終活ガイド 00005872
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