射場石利石材株式会社

営業時間:午前8時〜午後6時 無休(年末年始休み)

0120-148-183

お問い合わせはこちら

ブログ

2026.06.11

「面倒くさい」は、人生の終わりの始まり。(61eft)

 

「面倒くさい」は、始まりではありません。

 

終わりです。

 

人は、嫌いになったから離れるのではありません。

 

忘れたから離れるのでもありません。

 

「まあ、いいか」

 

そう思った瞬間から、少しずつ離れていきます。

 

人も。

 

場所も。

 

先祖も。

 

そして最後には――

 

自分自身からも。

 

 

お墓参り、今年は行きましたか。

 

忙しいから。

 

遠いから。

 

暑いから。

 

寒いから。

 

理由はいくらでもあるでしょう。

 

最初は理由がある。

 

でも、やがて理由は消える。

 

残るのは、「まあ、いいか」という一言だけ。

 

そして、その一言が積み重なるたびに、人は大切な何かから静かに遠ざかっていくのです。

 

 

ある女性の話をしましょう。

 

長年使っていた万年筆の調子が悪くなった。

 

ペン先が引っかかる。

 

インクの出も悪い。

 

もう寿命かもしれない。

 

それでも彼女は捨てなかった。

 

なぜなら、その万年筆は、50年前に亡き夫が買ってくれたものだったからです。

 

ある日、テレビで万年筆修理店を知った。

 

次女に付き添われながら、少し緊張した面持ちで店の扉を開いた。

 

職人は丁寧に万年筆を見つめ、静かに言った。

 

「大丈夫ですよ。洗浄すれば直ります」

 

大がかりな修理は必要なかった。

 

長年たまった汚れを落としただけだった。

 

家に帰り、彼女は机に向かったことでしょう。

 

そして、修理された万年筆を手に取り、紙の上へそっと走らせた。

 

その瞬間――

 

50年前の夫が、すぐ隣にいるような気がしたのではないか。

 

そんな気がしてなりません。

 

 

私たちはよく、「思い出」という言葉を使います。

 

便利な言葉です。

 

その一言で、過去を過去として整理できる。

 

区切ることができる。

 

身軽にもなれる。

 

でも、本当にそうでしょうか。

 

その万年筆は、思い出ではなかった。

 

現役だった。

 

インクを入れれば、今日も文字を書ける。

 

50年前の夫の選択が、今日も彼女の手の中で生きている。

 

それは、過去とつながっているのではありません。

 

過去が、今日も生きているのです。

 

あなたの中にも、そんなものがあるはずです。

 

捨てられなかったもの。

 

忘れられなかった人。

 

気づけば、ずっと持ち続けている何か。

 

それを私たちは、思い出という棚にしまい込んでいるだけかもしれません。

 

 

人は誰かとのつながりの中で、自分が何者なのかを知ります。

 

親の背中を見て、自分の姿勢を知る。

 

祖父母の生き方を知って、自分の立ち位置を知る。

 

先祖の選択を知って、自分の進む方向を知る。

 

だから、そのつながりが薄くなると、人は自由になるわけではありません。

 

ただ、軽くなる。

 

根を失った木が軽いように。

 

錨を失った船が軽いように。

 

軽いものは、どこへでも行けます。

 

でも、どこにも辿り着けません。

 

 

お墓は、死者のためにあるのではありません。

 

むしろ逆です。

 

生きている私たちのためにある。

 

先祖がいて、親がいて、自分がいる。

 

そして、その先に子や孫がいる。

 

お墓とは、その流れを目に見える形にしたものです。

 

お墓の前に立つとき、不思議な感覚になります。

 

言葉にはできない。

 

感傷とも少し違う。

 

ただ、確かなものがある。

 

「ああ、自分はひとりではなかった」

 

その感覚です。

 

その安心感です。

 

その静かな確信が、今日を生きる力になる。

 

明日の選択を支える。

 

だから、お墓参りは過去へ行くことではありません。

 

未来へ戻ってくることなのです。

 

射場石利石材が守っているのも、石ではありません。

 

つながりです。

 

人は、目に見えないものから失っていきます。

 

感謝。

 

敬意。

 

記憶。

 

祈り。

 

絆。

 

だから、形にする。

 

石にする。

 

残す。

 

石は語らない。

 

けれど、消えない。

 

風雨にさらされても、そこに立ち続ける。

 

そして何十年も、何百年も、こう語り続ける。

 

「あなたはここから来た」

 

その事実を。

 

 

万年筆を捨てなかった女性は、きっと、「大切にしよう」と思って持っていたわけではない。

 

ただ、捨てられなかったのです。

 

けれど、その「捨てられなかった」が、50年後の今日、彼女を支えていた。

 

あなたにも、きっとある。

 

捨てられなかったものが。

 

会いに行きたかった人が。

 

「まあ、いいか」

 

と言えなかった記憶が。

 

それは弱さではありません。

 

あなたの根です。

 

あなたの正体です。

 

だから、たまには帰りましょう。

 

お墓へ。

 

故郷へ。

 

大切な人のもとへ。

 

いや――

 

思い出の場所へではありません。

 

いまもなお、あなたの中で生き続けているもののところへ。

 

お墓。

 

それは、今日を笑顔にするもの。

 

そして、明日を生きる力を思い出させてくれるもの。

 

おかえりなさい。

 

あなたの中で、まだ生きているものが、今日も静かに、あなたを照らしていますように。

 

 

 

私たちは、墓石を売っていません。

過去と未来のあいだで、人がもう一度、自分を思い出せる場所をつくっています。

後悔を、感謝へ。

感謝を、明日への力へ。

それが、私たちの仕事です。

射場石利石材

六代目当主 射場一之

 

 

 

【基本情報】
所 在 地:大阪府茨木市新和町16番19号
電話番号:0120-148183
営業時間:8:00~18:00
定 休 日:年末年始のみ
メ ー ル:info@iba.co.jp
L I N E :https://line.me/R/ti/p/@582fiyxj

 

【資 格】
◇ 大阪府知事許可(般-4) 第87663号
◇ 労働大臣認定 1級技能士石加 第84号
◇ 経済産業省公認 石匠位認定 第89001号
◇ お墓ディレクター1級 05-100101-04
◇ 建築石材アドバイザー 222034
◇ 相続診断士 20333425
◇ 終活ガイド 00005872

 

  • 一覧へ戻る