
2026.06.08
お墓参りをしない人は、誰を裏切っているのか。(62left)

お墓参りをしていない人は、死者を忘れているのではありません。
自分の人生を、後回しにしているのです。
これは供養の話ではありません。
生き方の話です。
楽しげに水面を走る水馬(みずすまし) 癌治療せず兄は逝きたり
新聞の歌壇にあった一首です。
ガンを宣告された。
治療すれば、もっと生きられたかもしれない。
それでも兄は、治療を選ばなかった。
なぜか。
この一首は語りません。
理由も、言い訳も、説明もしない。
ただ――
夏の池のほとりで、水馬を見つめていたことだけを残した。
楽しそうに。
穏やかに。
笑うように。
あなたは、この歌を読んで何を思ったでしょう。
「かわいそうに」
そう思ったなら、まだ他人事です。
もし――
ほんの一瞬でも、羨ましいと思ったなら。
その瞬間、あなた自身の問いが、静かに目を覚ましています。
人は死ぬとき、やってしまったことより、やらなかったことを後悔する。
そんな話を聞いたことがあります。
会いに行けばよかった人。
言えばよかった言葉。
帰ればよかった場所。
そのほとんどは、失ったあとでしか思い出せません。
だからお聞きしたいです。
「また今度」は、何回残っていると思いますか。
責めたいわけではありません。
ただ、知ってほしいのです。
先送りしているのは、死者への時間ではありません。
自分自身への時間だということを。
石の前に立つと、人は少しだけ正直になります。
肩書きもない。
評価もない。
見栄もない。
「ちゃんとしなければ」もない。
そこにあるのは、今日を生きた自分だけです。
何者になったかではない。
どれだけ稼いだかでもありません。
今日、誰を愛したか。
今日、誰に感謝したか。
今日、どう生きたか。
それだけが静かに残ります。
答えなくてかまいません。
石は何も言いません。
責めない。
採点もしない。
ただ、そこに在る。
先祖が積み重ねた時間が、目の前にある。
まだ見ぬ子孫の時間が、その先にある。
そしてその真ん中に、今日の自分が立っている。
この感覚を持つ人と、持たない人では、人生の重心が違います。
覚悟の深さが違います。
決断の質が違います。
私たちが守りたいのは、石ではありません。
人が、孤独ではなくなる瞬間です。
どれだけ疲れていても。
どれだけ迷っていても。
どれだけ情けなくても。
あの石の前に立つと、自分はひとりではなかったと、思い出せる。
その感覚が、明日を生きる力になります。
水馬は、水の上を走ります。
あの軽さは、何も引きずっていないからです。
作者の兄が池のほとりで笑えたのも、きっと同じだったのだと思います。
お墓。
それは、死者のための場所ではありません。
生きる者が、自分を取り戻す場所です。
後悔を感謝に変え、感謝を明日への力に変える場所です。
今年の夏も。
来年の夏も。
その先の夏も。
水馬が水面を走るように、あなたの人生が、軽やかでありますように。
私たちは、墓石を売っていません。
過去と未来のあいだで、人がもう一度、自分を思い出せる場所をつくっています。
後悔を、感謝へ。
感謝を、明日への力へ。
それが、私たちの仕事です。

射場石利石材
六代目当主 射場一之
【基本情報】
所 在 地:大阪府茨木市新和町16番19号
電話番号:0120-148183
営業時間:8:00~18:00
定 休 日:年末年始のみ
メ ー ル:info@iba.co.jp
L I N E :https://line.me/R/ti/p/@582fiyxj
【資 格】
◇ 大阪府知事許可(般-4) 第87663号
◇ 労働大臣認定 1級技能士石加 第84号
◇ 経済産業省公認 石匠位認定 第89001号
◇ お墓ディレクター1級 05-100101-04
◇ 建築石材アドバイザー 222034
◇ 相続診断士 20333425
◇ 終活ガイド 00005872
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