
2026.07.22
シリーズ「お墓は、命のバトン」母を抱きしめられなかった人へ。(26left)

あなたは、最後に母を抱きしめた日を、覚えていますか。
思い出せない。
そう答えた人を、私は責めたいわけではありません。
むしろ、それが、私たちの普通だからです。
新聞の歌壇に、こんな一首がありました。
抱きしめてくれる子と居ていつ母を抱きしめたかは思い出せない
子どもは、毎日あなたを抱きしめてくる。
その温もりは、昨日のことのように思い出せる。
なのに、母を抱きしめた記憶だけが、どこにも見当たらない。
愛には、不思議な流れがあります。
水のように、下へ流れる。
子へ。孫へ。未来へ。
だから私たちは、与えることは得意です。
でも──
受け取ってきた愛を、親へ返すことは、驚くほど苦手です。
返す番だった母へ。
その腕は、なぜか伸びない。
それは、冷たい人間だからではありません。
あまりにも自然に、愛を受け取り続けてきたからです。
お墓の前に立つと、不思議なことが起こります。
抱きしめられなかった記憶。
伝えられなかった「ありがとう」。
返しそびれた優しさ。
心の奥へ沈めたはずの想いが、静かに浮かび上がってきます。
石は、記憶を閉じ込めるためにあるのではありません。
忘れたふりをしてきた愛を、もう一度、あなたの心に戻すためにあります。
お墓は、終わった命を記憶する場所ではありません。
受け継がれる命を、もう一度、流し始める場所です。
抱きしめられなかった母も。
言えなかった「ありがとう」も。
そこで終わるのではありません。
あなたの中で、もう一度、歩き始めるのです。
命は、身体で受け継がれるものではありません。
生き方で、受け継がれていくものだからです。
射場石利石材が守っているのは、石ではありません。
人が、愛を返す場所です。
返せなかった想いは、消えません。
時間が過ぎても、亡くなってしまっても、なくなることはありません。
だから、お墓があります。
石は、命を閉じ込めるためではなく、愛を、次の世代へ手渡すためにあります。
今日、腕の中の子どもを抱きしめたなら。
その温もりを、どうか忘れないでください。
その腕は、かつて誰かが、あなたを抱きしめた腕の続きを生きています。
命は、身体で終わりません。
抱きしめる手の中で、受け継がれていきます。
だから、お墓へ行くのです。
亡くなった人に会うためではありません。
これから先、誰を愛して生きるのかを、思い出すためです。
お墓。
それは、命の終点ではありません。
愛が、未来へ受け継がれる始発駅です。
蝉の声が響く季節。
お盆に帰ってくる人を迎えるのは、私たちです。
その手には、今日も命のバトンが握られています。
命は、誰かの身体では終わらない。
誰かの生き方の中で、受け継がれていく。
お墓は、命のバトン。

命のバトンを未来へつなぐ伴走者
射場石利石材株式会社
六代目当主 射場一之
【基本情報】
所 在 地:大阪府茨木市新和町16番19号
電話番号:0120-148183
営業時間:8:00~18:00
定 休 日:年末年始のみ
メ ー ル:info@iba.co.jp
L I N E :https://line.me/R/ti/p/@582fiyxj
【資 格】
◇ 大阪府知事許可(般-4) 第87663号
◇ 労働大臣認定 1級技能士石加 第84号
◇ 経済産業省公認 石匠位認定 第89001号
◇ お墓ディレクター1級 05-100101-04
◇ 建築石材アドバイザー 222034
◇ 相続診断士 20333425
◇ 終活ガイド 00005872
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