
2026.05.21
お墓がないと、人は壊れる(75left)

あなたは、誰かに支えられています。
気づかないまま。
そして、その人がいなくなったあとで、ようやく知ることになるのです。
自分が、どれほど支えられていたのかを。
新聞の歌壇に、こんな一首がありました。
「父に書きし手紙はこよりに綴られて五十年過ぎしも書斎に残る」
送られなかった手紙。
五十年間、捨てられなかった。
なぜでしょうか。
捨てることは、終わらせることだからです。
「もう届かない」と、認めることだからです。
その手紙が、そこにある限り、まだ、何かが続いている気がしていたのでしょう。
人は、その“かすかな続き”に支えられて、生きています。
あなたにも、きっとあるはずです。
言えなかった言葉が。
本当のことを言いましょう。
お墓がないと、人は壊れます。
大げさに聞こえるでしょうか。
でも、これは現場で何度も見てきた事実です。
ある日、一人の女性が来店されました。
お母さんを亡くして、一年が経っていました。
「お墓を建てるのが、なんとなく怖くて」
「建てたら、本当に終わってしまう気がして」
ずっと、先延ばしにしていたと言います。
その一年間、眠れない夜が多かった。
理由のわからない苛立ちもあったそうです。
大切な人に、強く当たってしまう朝もあった。
そして、完成したお墓を初めて訪れた日。
彼女は、初めて静かに手を合わせられました。
長い時間、何もおっしゃいませんでした。
帰り際、ぽつりと、こうおっしゃいました。
「……ここに来て、ホッとしました」
泣きながら、笑っていました。
その言葉で、改めて思いました。
お墓は、亡くなった人のためだけにあるんじゃない。
むしろ──残された人が、今日を生きるためにあるのだと。
先祖がいた。
その連鎖の先に、あなたがいる。
そして、あなたの先に、まだ見ぬ誰かがいる。
お墓の前で、人は、時間の真ん中に立ちます。
背後には、無数の「生きた人たち」がいる。
その感覚が、人の背骨になる。
もう一度、あの短歌に戻ります。
「父に書きし手紙はこよりに綴られて五十年過ぎしも書斎に残る」
送られなかった手紙は、五十年間、何をしていたのでしょう。
きっと、届いていたのです。
形を変えて。
声にならないまま。
その人の、生き方として。
日々の選択として。
誰かへの優しさとして。
言えなかった言葉は、消えない。
見えなくなるだけです。
そして、見えないまま、誰かを支え続けている。
あなたが今日、誰かに優しくできたなら。
それは、あなたに届き続けた誰かの言葉かもしれません。
射場石利石材が、本当に守っているもの。
それは、石ではありません。
「人が孤独にならない構造」を、次の世代へ手渡しているのです。
孤独は、静かに人を蝕みます。
根拠のない焦り。
埋まらない虚しさ。
自分がどこから来て、どこへ向かうのか。
それが見えなくなったとき、人は、簡単に揺らぎます。
お墓が荒れているとき。
人はどこか、根を失った木のようになります。
風が吹けば揺れる。
強く吹けば、折れてしまう。
だから。
お墓を整えるというのは、根を張るということです。
揺れても、折れないために。
石の中に、祈りを込めるということだ。
言えなかった言葉を、思い出したとき。
その言葉は、今も誰かを支えていることを、思い出してください。
そして。
その支えを、ちゃんと受け取れる場所が、あなたにはあるでしょうか。
一度、静かに問いかけてみてください。
お墓。
それは、今日を笑顔にするもの。
明日を、生きていく力をくれるもの。
おかえりなさい。
あなたが、言えなかったその言葉は、今日も、誰かの人生を、静かに支えている。
私たちは石を売りません。
100年後の家族の背骨を、設計しています。

射場石利石材
六代目当主 射場一之
【基本情報】
所 在 地:大阪府茨木市新和町16番19号
電話番号:0120-148183
営業時間:8:00~18:00
定 休 日:年末年始のみ
メ ー ル:info@iba.co.jp
L I N E :https://line.me/R/ti/p/@582fiyxj
【資 格】
◇ 大阪府知事許可(般-4) 第87663号
◇ 労働大臣認定 1級技能士石加 第84号
◇ 経済産業省公認 石匠位認定 第89001号
◇ お墓ディレクター1級 05-100101-04
◇ 建築石材アドバイザー 222034
◇ 相続診断士 20333425
◇ 終活ガイド 00005872
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