
2026.04.19
「あの世も夫と」笑えたあなたへ。──その笑いの正体。(105left)

もし今日、自分の墓地を選ぶとしたら。
隣に刻まれる名前は、誰ですか。
すぐに答えられない人は、誠実です。
答えたくない人は、もっと誠実です。
そして、こう思った人。
「……考えたことなかった」
いいですね。
今、ほんの少しだけ、自分の輪郭に触れているのでしょう。
「墓地を買う あの世も夫と すごそうか」
シルバー川柳という本に掲載されていました。
……くすっと、する。
でも、なぜ笑えるのか。
それは、笑うことでしか近づけない“本音”があるからです。
想像してみてください。
朝、目が覚める。
台所に立つ。
夫の茶碗を出す。
そのとき、ふとよぎる。
「この人、先に逝ったらどうしよう」
いや、違います。
「私が先に逝ったら、この人はどうするんだろう」
どちらでも結構です。
結局、残るのは──“ひとり”という感覚です。
その想像は、静かに怖いです。
だから人は、石材店の前に立つのです。
「墓地、見せてもらえますか」
その一言の裏に、どれだけの時間が流れているか。
お墓を選ぶことは、死の準備ではありません。
それは、「まだ生きる」という意思表示です。
多くの人は、お墓から目を背けます。
「縁起でもない」
「まだ早い」
「考えたくない」
……でも、本当は違います。
怖いのは、死じゃない。
向き合った瞬間に、“生き方が変わってしまうこと”です。
お墓は、鏡です。
覗き込んだ瞬間に、浮かび上がる。
「自分は、何のために生きているのか」
この問いから逃げたいだけではないでしょうか。
だから、人は見ない。
射場石利石材に来る人たちは、違います。
その問いを、真正面から受け取った人たちです。
泣きそうになる人。
言葉を失う人。
なぜか明るくなる人。
反応はバラバラです。
でも、ひとつだけ共通していることがあります。
帰り道の“景色”が変わっている、ということです。
これは、確実に起きます。
お墓を持つとは、「人生に、区切りの場所を持つ」ということです。
終わる場所ではありません。
整える場所です。
先祖に手を合わせる。
声は聞こえない。
でも、感じたことはないでしょうか。
背中に、何かが流れ込んでくる感覚を。
「自分は、ひとりじゃない」
その確信が、今日を押し出します。
川柳の作者は、夫と同じお墓に入るために墓地を買った。
それは、愛の証かもしれません。
でも、違うかもしれません。
「しょうがないわねえ」
そのくらいの温度かもしれません。
……でも、それでいいと思います。
「あの世も一緒」と決めた人間は、強い。
今日、喧嘩してもいい。
明日、口をきかなくてもいい。
でも、最後の場所が一緒だと決めている人は、どこかで、関係をあきらめていないのです。
後悔は、準備しなかった人のところに来ます。
覚悟は、向き合った人の中に生まれます。
もし今、「考えたことなかった」そう思ったなら。
それは、まだ間に合うというサインです。
お墓は、終わりの象徴ではありません。
今日を、笑顔にするものです。
明日を、少し強くするものです。
いってらっしゃい。
若葉の匂いがやわらかいこの季節。
あなたの隣にいる人が、これからも、隣にいられますように。

射場石利石材
六代目当主 射場一之
私たちは石を売りません。
100年後の家族の背骨を、設計しています。
【基本情報】
所 在 地:大阪府茨木市新和町16番19号
電話番号:0120-148183
営業時間:8:00~18:00
定 休 日:年末年始のみ
メ ー ル:info@iba.co.jp
L I N E :https://line.me/R/ti/p/@582fiyxj
【資 格】
◇ 大阪府知事許可(般-4) 第87663号
◇ 労働大臣認定 1級技能士石加 第84号
◇ 経済産業省公認 石匠位認定 第89001号
◇ お墓ディレクター1級 05-100101-03
◇ 建築石材アドバイザー 222034
◇ 相続診断士 20333425
◇ 終活ガイド 00005872
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