
2026.04.17
「死ぬ準備」とは、笑顔を刻むことだった。(107left)

「ほほえみとすました顔と爆笑の写真三枚遺影にと兄」
新聞に掲載されていた短歌です。
兄が、遺影を選んでいた。
それは、死の準備というより、まるで——新しい旅の切符を選んでいるようだった。
「どれかじゃない。全部にしろ」
そう言って笑った瞬間、なぜか、息が詰まった。
……こんな顔で、死に向かえるのか。
言葉が出なかった。
いや、違う。
出なかったんじゃない。
出せなかったんだ。
自分には、その覚悟がないと、わかってしまったから。
元気なうちは、お墓のことを、「まだ考えなくていいもの」だと多くの人は思っています。
縁起でもない。
まだ早い。
考えたくない。
全部、言い訳です。
作者の兄は違いました。
笑いながら、三枚選んでいたのです。
ほほえみ。
すました顔。
そして、爆笑。
その三枚の前で、作者ははっきりと知ったのです。
準備している人間の顔は、穏やか。
逃げている人間の顔は、怯えていることを。
お墓は、死者のためにある。
そう思い込んでいる人が多い。
でも、違います。
お墓は——生きている人間が、孤独にならないための「構造」です。
手を合わせる場所がある人は、ひとりで抱えすぎない。
どこかに繋がっている、という感覚が、今日という一日を、なんとか支えてくれる。
人は、悲しいときだけ行くのではありません。
誰にも言えない朝。
自分が情けない日。
そういうときに、お墓の前に立つ。
答えをもらいに行くのではありません。
ただ、立つ。
それだけで、
戻ってくるものがあります。
射場石利石材は、墓石を建てています。
でも、本当は石なんて売っていません。
刻んでいるのは——
「あなたは、ひとりじゃない」という事実です。
何十年後。何百年後。
まだ見ぬ誰かが、同じ墓石の前に立つ。
その連なりの中に、今の私たちがいる。
だから、怖くない……とは言いません。
でも、孤独じゃない。
それだけで、人は立てる。
兄の三枚の写真を、作者はまだ、正面から見られないかもしれません。
あの覚悟が、自分の未熟さを、静かに照らしてくるからです。
でも、いつか——
あの前に立つ日が来たら、こう言うと思います。
「兄貴、まだ迷ってる。でも、ちゃんと進んでるよ」
お墓は、死の終わりではありません。
生きる覚悟を、確かめる場所です。
あなたは、どちらでしょう。
準備している人間ですか。
それとも、まだ逃げている人間ですか。
答えなくてかまいません。
ただ——
その問いだけは、胸に置いておいてほしいと思います。
お墓とは、今日を笑顔にするものです。
そして、明日を生きる力になるものです。
いってらっしゃい。
若葉が風に揺れるこの季節、あなたの一歩が、光でありますように。

射場石利石材
六代目当主 射場一之
私たちは石を売りません。
100年後の家族の背骨を、設計しています。
【基本情報】
所 在 地:大阪府茨木市新和町16番19号
電話番号:0120-148183
営業時間:8:00~18:00
定 休 日:年末年始のみ
メ ー ル:info@iba.co.jp
L I N E :https://line.me/R/ti/p/@582fiyxj
【資 格】
◇ 大阪府知事許可(般-4) 第87663号
◇ 労働大臣認定 1級技能士石加 第84号
◇ 経済産業省公認 石匠位認定 第89001号
◇ お墓ディレクター1級 05-100101-03
◇ 建築石材アドバイザー 222034
◇ 相続診断士 20333425
◇ 終活ガイド 00005872
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