
2026.02.27
お墓は、死者のために建てるのではありません。生きる者のためです。(150left)

手塚治虫の『アポロの歌』の中の
言葉が胸に刺さりました。
「ほんとうに好きだってことはね……
生きてるとか死んでるとかいうことを
のりこえてるってことだよ」
その一文で、
私の中の“お墓”の定義が、崩れました。
音もなく。
正直に言います。
多くの人にとって、お墓は「終わり」です。
悲しみを確認する場所。
後悔を抱きしめる場所。
「もっと、できたはずだ」と
うなだれる場所。
だから足が重い。
だから年に一度、義務のように行く。
そして帰り道は、どこか沈む。
でも――
それは本質でしょうか。
石の前に立つと、
風が変わる瞬間があります。
科学的ではありません。
けれど、確かに、空気がやわらぐ。
見られている気がする。
けれど、裁かれてはいない。
ただ、
包まれている。
あれは何でしょう。
もしかすると――
生と死という境界を、
とっくに越えた存在が、そこにいるのではないか。
あなたが迷う日も。
崩れそうな夜も。
声を出さずに泣いた日も。
ただ、黙って、見守っている。
お墓とは、
“いない人”に会う場所ではありません。
“今も続いている存在”と向き合う場所です。
石を刻むということは、
名前を彫ることではありません。
時間の流れに、
「この家族は、ここに在る」と
宣言することです。
雨が降る。
世代が変わる。
街が変わる。
それでも石は動きません。
その静けさが、
「大丈夫だ」と言い続ける。
それが、本当の安心です。
お墓は、孤独の場所ではありません。
人が集まる場所です。
子どもが走る。
親戚が笑う。
昔話が始まる。
記憶は、墓石の中にはありません。
墓石の前に集まる人の間に宿るものです。
お墓は、
家族の“再起動ボタン”なのかもしれません。
ある日、
お墓は「後悔の場所」から
「覚悟の場所」に変わる。
手を合わせ、
冷たい石に触れ、
深く息を吸い込む。
帰り道、
なぜか背筋が伸びている。
劇的ではない。
だが確実な変化。
「よし。もう一日、やってみるか。」
その小さな決意を生む場所。
それが、お墓です。
お墓は、
昨日のために建てるのではありません。
明日のために建てるものです。
愛は、終わらない。
家族は、途切れない。
だから今日も、
いってらっしゃい。
梅の香りが、春を連れてくるこの季節。
あなたとご先祖さまをつなぐ時間が、
あたたかく満ちますように。

射場石利石材
六代目当主 射場一之
私たちは石を売りません。
100年後の家族の背骨を、設計しています。
【基本情報】
所 在 地:大阪府茨木市新和町16番19号
電話番号:0120-148183
営業時間:8:00~18:00
定 休 日:年末年始のみ
メ ー ル:info@iba.co.jp
L I N E :https://line.me/R/ti/p/@582fiyxj
【資 格】
◇ 大阪府知事許可(般-4) 第87663号
◇ 労働大臣認定 1級技能士石加 第84号
◇ 経済産業省公認 石匠位認定 第89001号
◇ お墓ディレクター1級 05-100101-03
◇ 建築石材アドバイザー 222034
◇ 相続診断士 20333425
◇ 終活ガイド 00005872
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