
2026.02.24
葬儀が終わってから届く、あの一行。(153left)

「いつの間にあいつこの世を去ったのか家族葬とはそっけないもの」
新聞の歌壇に、こんな短歌がありました。
一行なのに、胸が重い。
私には作者のこんな
心の声が聞こえました。
―――――――――――――――――――――――
LINEを開いた瞬間、
時間が止まった。
「○○が、先週亡くなりました」
先週?
その七日間、
私は普通に笑い、普通に働き、普通に眠っていた。
知らなかった自分が、急に小さくなる。
最後に声を聞いたのは、いつだ。
最後に会ったのは——
思い出そうとして、思い出せない。
葬儀は、もう終わっていた。
家族だけで、静かに。
静かすぎる別れだった。
―――――――――――――――――――――――
家族葬が広がっています。
小さく、負担なく。それは、やさしい選択です。
ですが、残された側に生まれる感情を、
私たちはまだ言語化できていません。
「もう会えない」ではありません。
「会う機会すら、なかった」。
この違いは、深い。
静かに、長く、心に居座ります。
あなたなら、どう感じるでしょう。
ある女性の話をしましょう。
父を家族葬で見送った翌年。
彼女は、当店を訪れてくださいました。
理由はわかりません。
ただ、どこかへ行かなければならない気がしたというような意味のことをおっしゃいました。
展示の墓石の前で、私はこう申し上げました。
「ここが、お父様のお家になります」
その瞬間、彼女は崩れ落ちるように泣かれました。
お葬式でも泣けなかった。
初七日でも泣けなかった。
石に触れたとき、
はじめて実感が追いついたのでしょう。
「ああ、ここにいるんだ」
宙に浮いていた悲しみが、
やっと地面に足をつけた。
お墓は、死者のための場所ではありません。
生きている私たちのための場所です。
過去と今と未来を、一本の時間に束ねる空間。
石に触れる。
煙がのぼる。
手を合わせる。
その静けさの中で、
自分の背骨が、すっと伸びる。
それは覚悟です。
「あの人がいたから、今の自分がある」
逃げられない事実。
だからこそ、前に進める。
射場石利石材が守りたいのは、墓石ではありません。
“帰ってこられる場所”です。
制度では安心できない。
形だけでも、足りない。
お盆になると、自然と集まる。
誰も呼んでいないのに、顔が揃う。
あの夏の時間。
それを、100年先まで設計する。
石を売っているのではありません。
家族の背骨を、刻んでいるのです。
家族葬で、静かに旅立ったあの人。
でも——
あなたには、まだ会いに行ける場所があります。
今週末、墓前に立ってみてください。
怒りでもいい。
後悔でもいい。
「会いたかった」でもかまいません。
お墓は、きれいな心で行く場所ではありません。
本音を持って行く場所です。
お墓は、今日を笑顔にするもの。
明日を、少しだけ強くするもの。
梅の香りがほどけはじめました。
言えなかった言葉を、
今度こそ。
いってらっしゃい。

射場石利石材
六代目当主 射場一之
私たちは石を売りません。
100年後の家族の背骨を、設計しています。
【基本情報】
所 在 地:大阪府茨木市新和町16番19号
電話番号:0120-148183
営業時間:8:00~18:00
定 休 日:年末年始のみ
メ ー ル:info@iba.co.jp
L I N E :https://line.me/R/ti/p/@582fiyxj
【資 格】
◇ 大阪府知事許可(般-4) 第87663号
◇ 労働大臣認定 1級技能士石加 第84号
◇ 経済産業省公認 石匠位認定 第89001号
◇ お墓ディレクター1級 05-100101-03
◇ 建築石材アドバイザー 222034
◇ 相続診断士 20333425
◇ 終活ガイド 00005872
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