
2026.09.01
父は、廃校を見なかった。あなたは、何を見届けますか? シリーズ「お墓は、命のバトン」

※この物語は、新聞の川柳欄に掲載された「倒産も廃校も見ず逝けた父」という投稿をもとに、筆者の視点で再構成したものです。実体験ではありません。
あなたが生まれ育った街は、どれくらい変わりましたか。
父が通っていた工場は、もうありません。
門は閉じられ、人の気配も消えています。
父が通っていた学校も、今はありません。
校舎は取り壊され、そこには別の景色が広がっています。
あなたは、その変化を見てきた。
けれど。
父は、見ていない。
工場が閉鎖された日も。
学校がなくなった日も。
街の景色が、少しずつ変わっていったことも。
父は、知らないまま逝ったのです。
「知らずに済んで、よかったのかもしれない」
そう思ったことは、ありませんか。
自分が愛した場所が消えていくのを見るのは、決して楽しいことではありません。
思い出のあった場所がなくなる。
当たり前だった風景が消える。
昨日まであったものが、今日はもうない。
人生とは、ときどき、そういう現実を見届けることでもあります。
でも。
そんなとき、ふと、お墓の前に立つ。
そこには、父の名前が刻まれている。
会社はなくなった。
学校もなくなった。
街の姿も変わった。
それでも、この名前は、ここにある。
雨の日も。
風の日も。
季節がいくつ巡っても。
父が生きた証が、そこに残っている。
けれど、お墓が残しているのは、「過去」だけではありません。
むしろ、お墓の前に立ったとき、私たちが問われるのは――
これから、どう生きるのか。
ではないでしょうか。
父が見なかった景色を、あなたは見ています。
父が知らなかった変化を、あなたは知っています。
父が歩かなかった時代を、あなたは歩いている。
だったら。
あなたには、あなたにしかできないことがある。
父が築いたものを、ただ守るだけではありません。
父が大切にしたものを、次の時代へ渡していく。
その中で、自分自身の新しい一歩を刻んでいく。
それが、「受け継ぐ」ということなのかもしれません。
お墓は、過去に戻るための場所ではありません。
未来へ進むために、立ち止まる場所なのです。
父の名前を見る。
そして、自分の人生を見る。
「あなたは、どう生きる?」
そんな問いを、静かに受け取る。
だから、お墓は「終わり」ではないのです。
そこから、また次の物語が始まる。
父は、廃校を見なかった。
父は、工場が閉じるところも見なかった。
でも、あなたは見た。
そして、あなたは生きている。
だったら――
父が見なかった未来を、あなたが歩けばいい。
父が渡してくれたものを、あなたの生き方に変えて、次の誰かへ渡せばいい。
それが、命のバトンだから。
お墓は、過去を記憶するだけの場所ではありません。
父から受け取った命を、未来へ渡すための場所。
そこに立つと、「おかえり」と迎えてくれる。
そして同時に、「さあ、次はおまえの番だ」と、静かに背中を押してくれる。
九月の風が、少しずつ涼しさを連れてきますように。
今日もまた、あなた自身の人生を歩いてください。
このブログが本当に伝えたいこと
命は、誰かの身体で終わるのではない。
その人が残した価値観や、生き方や、誰かを想う気持ちの中で、受け継がれていく。
お墓は、過去をしまう場所ではありません。
未来へ、命のバトンを渡す場所なのです。

命のバトンを未来へつなぐ伴走者
射場石利石材株式会社
六代目当主 射場一之
【基本情報】
所 在 地:大阪府茨木市新和町16番19号
電話番号:0120-148183
営業時間:8:00~18:00
定 休 日:年末年始のみ
メ ー ル:info@iba.co.jp
L I N E :https://line.me/R/ti/p/@582fiyxj
【資 格】
◇ 大阪府知事許可(般-4) 第87663号
◇ 労働大臣認定 1級技能士石加 第84号
◇ 経済産業省公認 石匠位認定 第89001号
◇ お墓ディレクター1級 05-100101-04
◇ 建築石材アドバイザー 222034
◇ 相続診断士 20333425
◇ 終活ガイド 00005872
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