射場石利石材株式会社

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2026.07.15

シリーズ「お墓は、命のバトン」娘が亡くなってから、父は毎日、娘を愛するようになった。(33left)

命は、身体では受け継がれない。生き方の中で受け継がれる。

 

 

娘が亡くなってから。

 

父は毎日、娘のことを考えるようになった。

 

それまでの二十五年間で、これほど娘を思い続けた日は、一日もない。

 

生きていた頃よりも。

 

……そんなことが、あるのか。

 

あります。

 

これは、美談ではありません。

 

人間という生き物の、静かな真実です。

 

娘が生きていた頃、父は仕事に追われていました。

 

言い合いをして、何日も口をきかなかったこともある。

 

娘は大人になり、家を出て、「たまに会う存在」になっていました。

 

それが普通でした。

 

人は、生きている人のことだけを、毎日思い続けることはできません。

 

それでいい。

 

それが、生きるということだからです。

 

けれど今、父は毎日、写真の前に立ちます。

 

毎日、語りかけます。

 

毎日、祈ります。

 

娘が生きていた頃よりも、ずっと深く。

 

ずっと長く。

 

ずっと近く。

 

娘は亡くなった。

 

なのに、父と娘の距離は、あの日から、むしろ近くなったのです。

 


人は、亡くなってから毎日会えるようになる

 

お墓とは何でしょう。

 

亡き人を閉じ込める場所でしょうか。

 

違います。

 

お墓とは、亡き人と、もう一度つながり直す場所です。

 

生きている間は忙しい。

 

仕事がある。

 

家庭がある。

 

すれ違いもある。

 

「また今度」

 

その”今度”が、永遠に来なくなることがあります。

 

だから人は、お墓をつくりました。

 

亡き人に会うためではありません。

 

生き残った自分が、もう一度つながるために。

 

お墓とは、人類が生み出した、命をつなぎ直す場所なのです。

 


一曲の歌が、四十年前のお風呂場を連れてきた

 

その父は、ある日、コンサート会場にいました。

 

南こうせつさんの歌声が流れます。

 

「僕の胸でおやすみ」

 

その一音で、時間が消えました。

 

四十年前のお風呂場。

 

湯船から出たがらない、小さな娘。

 

「この歌が終わったら出よう」

 

それが父と娘の約束でした。

 

意味もわからず、一緒に口ずさんでいた幼い娘。

 

やがて大人になり、父が歌うその曲を、懐かしそうに聴いていた娘。

 

そして、アンコール。

 

再び流れた、あの日と同じ歌。

 

父は涙を流しながら、会場中の見知らぬ人たちと一緒に、声いっぱいに歌いました。

 

天国まで届くように。

 

あの日の約束が、届くように。

 


人は、身体がなくなって終わるのではない

 

これは思い出話ではありません。

 

約束の話です。

 

娘は、もういません。

 

でも、約束は残りました。

 

そして父は、今もその約束を生きています。

 

だから私は思うのです。

 

人は、身体がなくなって終わるのではありません。

 

約束がなくなったとき、初めて終わるのだと。

 

命は、身体では受け継がれません。

 

生き方の中で、受け継がれていくのです。

 


私たちが守っているのは、石ではない

 

射場石利石材が守っているのは、石ではありません。

 

墓石という「物」でもありません。

 

私たちが守っているのは、約束が、途中で途切れない場所です。

 

毎日、写真に話しかける人がいる。

 

歌を歌い続ける人がいる。

 

花を供え続ける人がいる。

 

「今日はこんな一日だったよ」

 

そう報告しに来る人がいる。

 

その人が、ひとりぼっちにならないように。

 

その約束が、宙に浮いたままにならないように。

 

私たちは、その場所を守っています。

 


お墓は、命のバトン

 

お墓の前に立つ。

 

それは、亡き人との約束を思い出すこと。

 

そして、その約束を、今日も生きると決めること。

 

父はこれからも、「僕の胸でおやすみ」を歌い続けるでしょう。

 

娘のためでもあり、自分が、父であり続けるためにも。

 

お墓は、過去へ帰る場所ではありません。

 

まだ終わっていない命を、未来へ渡していく場所です。

 

だから私は思います。

 

人は二度生きる。

 

一度目は、自分の人生を。

 

二度目は、誰かの生き方の中で。

 

その命のバトンを、明日へ手渡していく場所。

 

それが、お墓です。

 


お墓。それは、今日を笑顔にするもの。

 

それは、明日を元気にしてくれるもの。

 

おかえりなさい。

 

夏の陽が長くなるこの季節。

 

亡き人へ届ける歌声が、どうか涼やかな風にのって、まっすぐ届きますように。

 

 

命のバトンを未来へつなぐ伴走者

射場石利石材株式会社

 六代目当主 射場一之

 

 

 

【基本情報】
所 在 地:大阪府茨木市新和町16番19号
電話番号:0120-148183
営業時間:8:00~18:00
定 休 日:年末年始のみ
メ ー ル:info@iba.co.jp
L I N E :https://line.me/R/ti/p/@582fiyxj

 

【資 格】
◇ 大阪府知事許可(般-4) 第87663号
◇ 労働大臣認定 1級技能士石加 第84号
◇ 経済産業省公認 石匠位認定 第89001号
◇ お墓ディレクター1級 05-100101-04
◇ 建築石材アドバイザー 222034
◇ 相続診断士 20333425
◇ 終活ガイド 00005872

 

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