
2026.07.13
シリーズ「お墓は、命のバトン」手を合わせているのは、亡くなった人ではなかった。(35left)

まず、一句に目が止まりました。
曾祖母(ひいばば)の傷語り継ぐ沖縄忌
新聞の投書欄にあった、その一行。
私はしばらくページをめくることができませんでした。
作者は、戦争を知りません。
焼け跡も。
爆音も。
飢えも。
何ひとつ知りません。
それなのに、曾祖母が負った傷の話だけは知っています。
不思議なことです。
知らない時代なのに、その痛みだけは、作者の中にある。
どうしてなのでしょう。
――その答えは、とてもシンプルでした。
順番が、逆だったのです。
傷は、消えるために残るのではありません。
誰かへ渡るために、残ります。
曾祖母の傷は、もう身体には残っていないかもしれません。
けれど、その傷は言葉になり、語られた瞬間、ひ孫の人生へと移りました。
それは、記憶ではありません。
命の継承です。
命は、身体では受け継げないものがあります。
けれど、生き方は受け継ぐことができます。
だから、人は自分が経験していない出来事にさえ、涙を流すことができるのです。
お墓も、同じです。
お墓は、亡くなった人の居場所ではありません。
過去を生きた人と、今を生きる私たちと、まだ生まれていない未来の誰か。
その三つを結ぶ、一本の橋です。
橋がなければ、悲しみは孤独で終わります。
橋があれば、悲しみは、生きる力になります。
沖縄忌に、多くの人が静かに手を合わせるのは、戦争を思い出すためだけではないのでしょう。
命のバトンが、今日も途切れていないことを、確かめているのだと思います。
だから私たち射場石利石材は、石を売っているのではありません。
石を通して、命が途切れない仕組みを守っています。
人は、傷をひとりで抱えると、絶望になります。
けれど、誰かへ語れる傷は、希望になります。
後悔も。
悲しみも。
涙も。
受け継がれた瞬間、生きる意味へと姿を変えていくのです。
石は、ただ静かに立っているだけではありません。
「あの日の想いを、次の世代へ渡してください。」
そう語り続ける場所として、今日も、そこに立っています。
だから、もう一度だけ問いかけます。
戦争を知らない私たちは、なぜ手を合わせるのでしょう。
亡くなった人のためでしょうか。
私は、そうは思いません。
受け取った命を、次へ渡すためです。
知らないからこそ、受け取れたものがあります。
知らないからこそ、渡せるものがあります。
曾祖母の傷は、ひ孫の生き方になりました。
その生き方は、また誰かの未来をつくっていきます。
命は、身体だけでは受け継がれません。
生き方の中で、受け継がれていくのです。
お墓は、命の終着点ではありません。
命のバトンを、未来へ手渡す場所です。
だから私たちは、今日も静かに手を合わせます。
亡き人に別れを告げるためではありません。
受け継いだ命を、もう一度、自分の人生として生きると決めるために。
お墓。それは、今日を笑顔にするもの。
それは、明日を元気にしてくれるもの。
おかえりなさい。
蝉の声がいっそう力強く響くこの頃。
あなたの大切な人にも、そっと手を合わせてみませんか。

射場石利石材株式会社
六代目当主 射場一之
【基本情報】
所 在 地:大阪府茨木市新和町16番19号
電話番号:0120-148183
営業時間:8:00~18:00
定 休 日:年末年始のみ
メ ー ル:info@iba.co.jp
L I N E :https://line.me/R/ti/p/@582fiyxj
【資 格】
◇ 大阪府知事許可(般-4) 第87663号
◇ 労働大臣認定 1級技能士石加 第84号
◇ 経済産業省公認 石匠位認定 第89001号
◇ お墓ディレクター1級 05-100101-04
◇ 建築石材アドバイザー 222034
◇ 相続診断士 20333425
◇ 終活ガイド 00005872
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