
2026.07.10
父の死を利用する。それが、私の親孝行です。(38left)

お墓は、過去へ向かう場所ではありません。
未来へ向かう場所です。
大切な人を思い出すためだけではありません。
残された私たちが、もう一度、「今日を生きる」と決める場所です。
私は、そのことを、父の死から教わりました。
父の死を、私は利用しています。
この言葉を聞けば、嫌悪感を抱く人もいるでしょう。
薄情だ。
親不孝だ。
そう思われても構いません。
それでも私は、言い続けます。
父の死を利用して、何が悪いのでしょう。
悲しみだけでは、人は前へ進めません。
だから私は、父が残してくれた人生を、今日を生きる力として使います。
それが、生き残った者の責任だと思うからです。
十年前。
父が亡くなった日。
私は泣くことしかできませんでした。
何もできない。
何も考えられない。
時間だけが過ぎていきました。
でも、ある日、気づいたのです。
父は、私に悲しんでほしかったのではない。
生きてほしかったのだと。
そこから、父の死は、私の支えになりました。
父は亡くなったのではない。
私の生き方の中へ、住む場所を変えたのです。
先日、子どもたちとお墓へ行きました。
そのとき、次女が言いました。
「じーじが守ってくれた場所を、今度はわたしたちが守るんだね。」
その瞬間、三つの命が並びました。
父。
私。
子どもたち。
過去と現在と未来が、一つになりました。
私は、ようやく分かりました。
お墓とは、死者のための場所ではありません。
命を引き継ぐ場所です。
覚悟を引き継ぐ場所です。
だから、墓石は石ではない。
命のバトンなのです。
父は、石を彫っていたのではありません。
人が孤独にならない未来を、つくっていました。
射場石利石材が守っているものも、墓石ではありません。
家族です。
つながりです。
「あなたは一人じゃない。」
その証明です。
私は、その続きを生きています。
父が残した仕事を、守るためではありません。
父が信じた未来を、次の世代へ渡すためです。
だから私は、父の死を利用します。
悲しみでは終わらせません。
今日を生きる力として、使い切ります。
父から受け取った命を、次の世代へ渡すために。
それが、私にできる最後の親孝行です。
お墓は、死を思い出す場所ではありません。
生を思い出す場所です。
今日も生きよう。
もう少し頑張ろう。
大切な人を、大切にしよう。
そう決める場所です。
だから私は、これからもお墓をつくります。
石を残すためではありません。
命をつなぐために。
おかえりなさい。
蝉時雨の向こうで、父は今日も笑っています。
「ちゃんと生きろ。」
その一言が、私の人生を支えています。

射場石利石材株式会社
六代目当主 射場一之
【基本情報】
所 在 地:大阪府茨木市新和町16番19号
電話番号:0120-148183
営業時間:8:00~18:00
定 休 日:年末年始のみ
メ ー ル:info@iba.co.jp
L I N E :https://line.me/R/ti/p/@582fiyxj
【資 格】
◇ 大阪府知事許可(般-4) 第87663号
◇ 労働大臣認定 1級技能士石加 第84号
◇ 経済産業省公認 石匠位認定 第89001号
◇ お墓ディレクター1級 05-100101-04
◇ 建築石材アドバイザー 222034
◇ 相続診断士 20333425
◇ 終活ガイド 00005872
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