
2026.05.22
あなたが最近、空を見上げなくなった理由。(74left)

あなたは、なぜ空を見上げることをやめたんですか。
いつからだったか、覚えていますか。
子どもの頃は、理由もなく空を見ていた。
雲の形を追いかけて。
勝手に名前をつけて。
夕焼けが変わるだけで、立ち止まっていた。
それがいつの間にか——
人は、足元しか見なくなる。
なぜでしょうか。
生きることで、手いっぱいになったからです。
新聞に、こんな短歌が載っていました。
「青空だけ見て暮らせよと母言いき雲雀の歌う今日の青空」
最初、この歌の意味がわかりませんでした。
……いや。
本当は、わかりたくなかった。
「青空だけ見て暮らせ」
その言葉を真正面から受け取ってしまったら、もう戻れなくなる気がしたんです。
なぜなら、その言葉の向こうには、母の“死”があるから。
もう会えない人が、最後に残した言葉。
それを、「いい言葉ですね」で終わらせた瞬間——
自分の中の何かが、静かに死ぬ。
そんな気がしました。
ここで、正直に言わなければならないことがあります。
多くの人が、お墓参りを後回しにします。
「忙しいから」
「遠いから」
「今度でいい」
でも——違う。
本当は、思い出してしまうからです。
会いたかったことを。
謝れなかったことを。
期待に応えられていない自分を。
墓前に立つと、人生の“未返信”が、静かに浮かび上がります。
スマホも。
肩書きも。
言い訳も。
そこでは、通用しません。
「自分は、どう生きてきたか」
その問いだけが、黙って降ってくる。
だから、人は避ける。
だから、「いつか行こう」と言い続ける。
でも——
その怖さの正体こそ、今の時代に、いちばん必要な感覚なのかもしれません。
お墓は、死者のためにあると思っていましたか。
違います。
お墓は、生きている人のためにあるのです。
先祖がいる。
過去がある。
そして、まだ見ぬ未来の誰かへ、命が続いていく。
お墓は、過去・現在・未来が、ひとつの場所に重なる場所です。
その前に立った瞬間、人は気づきます。
「ああ、自分は、ひとりで生きてきたわけじゃない」と。
根を失った木は、倒れる前に、まず乾いていきます。
笑えなくなる。
頑張れなくなる。
自分が何者かわからなくなる。
でも、根っこにつながった木は違います。
嵐の日ほど、見えない地下で、深く支えられている。
お墓参りとは、過去を見る行為ではありません。
「自分は、ここから生まれた」と、命の座標を取り戻す行為なんです。
射場石利石材が守っているものは、石ではありません。
人が、孤独にならない構造です。
家族が離れても。
時代が変わっても。
その人が亡くなっても。
「帰れる場所がある」
その事実が、人を根っこから支える。
ある人が、お墓参りの帰り道で、こう話して下さいました。
「手を合わせた瞬間、涙が止まらなくなりました。でも帰り道、なぜかすごく楽になっていました」と。
怖かったんです。行く前は。
でも、行って初めてわかった。
墓前の沈黙は、責めてこない。
ただ、受け取ってくれる。
後悔も。
弱さも。
言葉にならなかった想いも。
全部。
「青空だけ見て暮らせ」
この言葉は、現実逃避じゃありません。
母が子に残した、最後の覚悟です。
「つらいことがあっても、上を向け。空は、変わらずそこにある。そして、私もそこにいる」
——そんな声が、あの一首に宿っているように思います。
あなたは、墓前で、その声を聞いたことがありますか。
もし、まだ聞いたことがないなら——
大丈夫。
まだ、間に合います。
今週末、手を合わせてみてください。
理由なんて、なくていい。
言葉も、うまく出なくていい。
ただ、立つだけでいいんです。
その瞬間から、少しずつ、何かが変わり始めます。
「今日を生きる」
その意味が、変わり始める。
墓前に立つことで、人は思い出すんです。
自分は、決して、ひとりではなかったと。
その感覚が——
明日を生きる力になる。
お墓は、亡くなった人の住所ではありません。
生きている人が、もう一度、自分に帰る場所です。
青空を見上げられなくなった日こそ、帰ってきてください。
そこで待っているのは、石ではありません。
あなたが、ひとりではなかったという記憶です。
私たちは石を売りません。
100年後の家族の背骨を、設計しています。

射場石利石材
六代目当主 射場一之
【基本情報】
所 在 地:大阪府茨木市新和町16番19号
電話番号:0120-148183
営業時間:8:00~18:00
定 休 日:年末年始のみ
メ ー ル:info@iba.co.jp
L I N E :https://line.me/R/ti/p/@582fiyxj
【資 格】
◇ 大阪府知事許可(般-4) 第87663号
◇ 労働大臣認定 1級技能士石加 第84号
◇ 経済産業省公認 石匠位認定 第89001号
◇ お墓ディレクター1級 05-100101-04
◇ 建築石材アドバイザー 222034
◇ 相続診断士 20333425
◇ 終活ガイド 00005872
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