
2026.05.14
遺品のにおいを嗅いで、人は今日を生きている。(80left)

においを、かいだことがある。
捨てなければ、と思いながら。
捨てられない、と知りながら。
新聞の片隅に、こんな一首がありました。
「捨てねばとにおいをかいで抱きしめてまた仕舞い込む夫の遺品」
読んで、止まりました。
「わかる」とは思いませんでした。
そんな言葉は、軽すぎます。
ただ、胸の奥の、名前のつかない場所が、静かに崩れました。
人は、勘違いをしています。
お墓は、過去のものだと。
死んだ人のための場所だと。
行けば、悲しくなるものだと。
違います。
お墓の前に立ったとき、人は、不思議なことをします。
手を合わせて、今日のことを話しはじめる。
「最近、こんなことがあってね」
「あの子も、もう就活ですよ」
「ちょっと、疲れてて」
死者に、報告する。
死者に、愚痴をこぼす。
死者に、笑いかける。
これは、過去を向いているのではありません。
今日を、生きるための儀式です。
あの短歌の女性は、知っているのです。
夫の遺品を捨てることが「正しい」と、頭のどこかでは、わかっている。
それでも、においをかぐ。
抱きしめる。
また、仕舞い込む。
それを、弱さと呼ぶ人がいるかもしれません。
違います。
あれは、生きる力のありかです。
人は、繋がりからしか、立ち上がれない。
記憶の温度がなければ、前を向けません。
においの奥に残っている、あの日の気配。
何気ない会話。
一緒にいた時間。
その見えないものが、今日を、生きる力になる。
お墓は、その「繋がり」を、石に刻んで残したものです。
射場石利石材が守っているのは、石ではありません。
「あそこへ行けば、また会える」
その感覚です。
「私は、ひとりじゃない」
その確信です。
軽くしない。
飾らない。
誤魔化さない。
人の一生に寄り添うというのは、綺麗な言葉を並べることではありません。
黙って、そこにいること。
どんな季節も。
どんな年月も。
ただ、そこにいる。
あの女性は、今日もきっと、遺品の箱を開けるでしょう。
においをかいで、抱きしめて、また、そっと仕舞い込む。
そして、立ち上がる。
ご飯を作る。
誰かに電話をする。
笑う。
それが、生きるということです。
お墓は、後悔の場所ではありません。
お墓は、覚悟をもらいに行く場所です。
今日を、生きる覚悟。
明日を、生ききる覚悟。
お墓。
それは、今日を笑顔にするもの。
それは、明日を元気にしてくれるもの。
いってらっしゃい。
新緑の風が、あなたの背中を、そっと押してくれますように。
私たちは、墓石を売っていません。
「後悔を、未来に変える場所」をつくっています。

射場石利石材
六代目当主 射場一之
【基本情報】
所 在 地:大阪府茨木市新和町16番19号
電話番号:0120-148183
営業時間:8:00~18:00
定 休 日:年末年始のみ
メ ー ル:info@iba.co.jp
L I N E :https://line.me/R/ti/p/@582fiyxj
【資 格】
◇ 大阪府知事許可(般-4) 第87663号
◇ 労働大臣認定 1級技能士石加 第84号
◇ 経済産業省公認 石匠位認定 第89001号
◇ お墓ディレクター1級 05-100101-04
◇ 建築石材アドバイザー 222034
◇ 相続診断士 20333425
◇ 終活ガイド 00005872
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