
2026.08.23
城は、まだ落ちていなかった。シリーズ「お墓は、命のバトン」

最後にあなたが、「信じて、動いた」のは、いつですか。
反対に。
自分の目で確かめることなく、諦めてしまったことは、ありませんか。
慶応4(1868)年8月23日。
会津若松城の空に、黒い煙が上がりました。
16歳と17歳の少年たちは、それを見て思いました。
「城が、落ちた」
そして、確かめることなく、刀を腹に突き立てました。
けれど――
城は、まだ落ちていませんでした。
20人のうち、ただ一人、息を吹き返した少年がいました。
飯沼貞吉。
目を覚ました彼が最初に見たのは、仲間たちの骸と、生きている自分の手だったのかもしれません。
「なぜ、自分だけなのか」
そう問われても、答えはありません。
貞吉は、その後77歳まで生きました。
電信技師となり、日本各地に電信網を築いた。
遠く離れた場所と場所を、線でつなぐ仕事です。
けれど。
あの日のことを、貞吉は生涯、ほとんど語りませんでした。
語ったのは、ごく一部の歴史家にだけ。
妻にも。
多くの子どもたちにも。
話さなかったといわれています。
記憶は、消えません。
消えないまま、77歳までの60余年。
一人の胸の中に、置かれていました。
もし、あなたが貞吉だったら。
その記憶を、どこに置きますか。
誰にも預けられないまま、お墓まで持っていきますか。
貞吉は、人と人を「つなぐ」仕事をしました。
遠く離れた場所を、一本の線でつなぐ。
けれど――
自分の記憶だけは、誰ともつなぎませんでした。
ここに、お墓の意味が重なります。
お墓に名前を刻む。
それは、一人で抱えきれない記憶を、石に預けることでもある。
石は、覚えていてくれる。
あなたが忘れそうになっても。
疲れてしまっても。
何年、何十年たっても。
その前に立てば、また思い出せる。
「ここに、確かに生きた人がいた」と。
だから、お墓は、死者のためだけの場所ではない。
生きている私たちが、記憶を未来へ渡す場所でもあります。
命は、身体だけでは受け継がれない。
生き方が受け継がれる。
言葉が受け継がれる。
記憶が受け継がれる。
そして、「あなたが生きた証」が、次の誰かの人生を照らしていく。
19人は、確かめることなく死にました。
貞吉は、確かめられないまま77年の生涯を生きました。
そして、私たちは違います。
まだ、確かめられる。
まだ、聞ける。
まだ、伝えられる。
まだ、間に合う。
大切な人の本当の気持ちを、確かめていますか。
自分が本当は何を悔やんでいるのか、確かめていますか。
「まだ間に合う」と思いながら、先延ばしにしていることはありませんか。
本当は終わっていないのに、自分の中だけで、終わらせてしまっていることはありませんか。
確かめずに、諦めていませんか。
今日は、その問いからだけは、逃げないでください。
お墓は、過去を閉じ込める場所ではありません。
過去から受け取ったものを、未来へ渡す場所です。
だから私は思うのです。
お墓は、命のバトン、だと。
死を見つめる場所ではありません。
命が、次の命へ渡っていく場所なのです。
お墓は、今日を笑顔にするもの。
明日を、もう一度生きる力をくれるもの。
行ってらっしゃい
処暑の風が、あなたが長いあいだ抱えてきたものを、そっと軽くしてくれますように。
命は、誰かの身体では終わらない。
誰かの生き方の中で、受け継がれていく。

命のバトンを未来へつなぐ伴走者
射場石利石材株式会社
六代目当主 射場一之
【基本情報】
所 在 地:大阪府茨木市新和町16番19号
電話番号:0120-148183
営業時間:8:00~18:00
定 休 日:年末年始のみ
メ ー ル:info@iba.co.jp
L I N E :https://line.me/R/ti/p/@582fiyxj
【資 格】
◇ 大阪府知事許可(般-4) 第87663号
◇ 労働大臣認定 1級技能士石加 第84号
◇ 経済産業省公認 石匠位認定 第89001号
◇ お墓ディレクター1級 05-100101-04
◇ 建築石材アドバイザー 222034
◇ 相続診断士 20333425
◇ 終活ガイド 00005872
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