2018.12.11
お墓で「会う」
今日(平成30年12月11日)の読売新聞・朝刊「こどもの詩」にこんな誌が掲載されていました。
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「修学旅行」
楽しみだった修学旅行が来た
頼朝の墓に行った
墓の前で手を合わせた
頼朝と話せた気がする
本当に行けてよかった
とてもよい思い出になった
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小学6年生の山崎一之輔君の詩です。
歴史上の人物や生きている時にはとても会えない大スターにも、お墓でなら「会う」ことができます。
何年か前から、お墓参りを趣味とする「墓マイラー」と呼ばれる人が出てきました。
「墓マイラー」の名付け親であり、芸術や文学を通して味わった数々の感動のお礼を作者に「直接」伝えるために国内外の墓巡礼をされているカジポン・マルコ残月さんは、次のようにおっしゃっています。
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私は20歳の誕生日を迎える前に、なんとしてもドストエフスキーの墓前で「ありがとう」と一言伝えたくなり、しまいには「さもないと人生が一歩も前に進まない」と思うようになりました。
苦労の末、ようやく墓前に立てた時のあの感動は今も忘れられません。
お墓に手を置いた時、雷に打たれたように全身に電気が流れました。
それは「彼は実在したんだ」という歓喜の電流でした。
教科書で見る彼はどこか架空の人物のようでリアリティがなかったのですが、お墓に手を置くと、生きてから死んだからここにお墓があると、「あの、底なしに深い思いやりを思った人物は本当にいたんだ」と体感し、涙腺が決壊しました。
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お墓では、教科書や小説の中でしか知らなかった歴史上の人物や出来事をリアルに感じることができます。
大好きだったスターや感動を与えてくれた作家、芸術家やスポーツ選手と「無言の対話」「魂の対話」をすることができます。
感動をもらたお礼を言うことだってできます。
「触る」ことは日常的な行為ですが、生きるためにも、コミュニケーションのためにも欠かせないものです。
実際、物や人に触れることは単なるコミュニケーション以上のものであり、愛着や感動、喜びなど、様々な感情を表現しています。
感触は、人を興奮させることも落ち着かせることもできるといいます。
人の肌には百円硬貨の大きさに数百万の細胞があるそうです。
触って感じることが、自意識を活性化するために重要な役割を担っており、私たちは触れて感じることではじめて、周囲の環境と自分の存在を意識できるのだそうです。
石のお墓は触ることができます。
お掃除して・お花やお線香などをお供えする。
「触れる」からこそ、お参りを通して故人と交流することができるし、命のつながりを感じることもできるのだと思います。
ロックミュージシャンの王様が『万の土になって』という歌を歌われています。
(歌は12分27秒から)
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