
2026.07.26
百年生きた父が、最後に遺したのは「ありがとう」ではなかった。シリーズ~お墓は、命のバトン~(22left)

あなたは、人生の最後に、どんな言葉を遺したいですか。
その一言は、百年後の誰かを支えるほどの重みを持っていますか。
新聞の歌壇で、私は一つの短歌に立ち止まりました。
「もう百歳もう結構だありがとう」亡父(ちち)の言葉は私の宝
百歳で人生を閉じた父。
最期に遺した言葉は、たった一言でした。
「ありがとう」
その瞬間、私は思いました。
これは五文字ではない。
百年という歳月が、ようやくたどり着いた一言なのだ、と。
「ありがとう」は、思いついて言う言葉ではありません。
長く生きれば、自然と言える言葉でもありません。
若い頃は、仕事に追われ、家に帰れば子どもは眠っていた。
妻に感謝を伝えられなかった夜も、きっとあったでしょう。
「ありがとう」
その一言を、胸の奥へ飲み込んだ日も、数え切れなかったはずです。
それでも、百年という時間は、一人の人間を、最後のその言葉へと導いた。
それは性格ではない。
偶然でもない。
生き方です。
「私の人生は、本当に、ありがたかった」
そう言い切れる人生だけが、最後に、「ありがとう」という一言へたどり着くのだと思います。
以前、お墓を建てさせていただいた一人の息子さんが、納骨を終えたあと、静かにこうおっしゃいました。
「父は……最後まで、ありがとうって言える人だったんですね」
生きている間には、受け取れなかった。
でも、お墓の前で、初めて受け取れた。
私は、その言葉が忘れられません。
お墓とは、亡くなった人へ会いに行く場所ではありません。
言えなかった言葉が、届く場所。
受け取れなかった想いを、ようやく受け取れる場所。
そして、命を受け継ぐ場所です。
命は、身体で受け継がれるだけではありません。
生き方で受け継がれていくものです。
父が遺した「ありがとう」は、墓石の下に眠っているのではありません。
その言葉を受け取った息子さんの、これからの生き方の中で、生き続けているのです。
だから私は思います。
今日、あなたが伝える「ありがとう」は、今日のためではありません。
十年後のためでも、ありません。
百年後、誰かの人生を支えるための言葉です。
もし、今日伝えられるなら、どうか今日、伝えてください。
その一言は、あなたがいなくなったあとも、誰かを励まし、誰かを救い、誰かの生き方になっていくかもしれません。
お墓。
それは、悲しみを閉じ込める場所ではありません。
今日を笑顔にする場所。
明日を元気にする場所。
そして、命のバトンを、未来へ手渡す場所です。
まもなく迎える、お盆。
あなたの「ありがとう」が、大切な人へ、まっすぐ届きますように。
命は、誰かの身体では終わらない。
誰かの生き方の中で、受け継がれていく。
お墓は、命のバトン。

命のバトンを未来へつなぐ伴走者
射場石利石材株式会社
六代目当主 射場一之
【基本情報】
所 在 地:大阪府茨木市新和町16番19号
電話番号:0120-148183
営業時間:8:00~18:00
定 休 日:年末年始のみ
メ ー ル:info@iba.co.jp
L I N E :https://line.me/R/ti/p/@582fiyxj
【資 格】
◇ 大阪府知事許可(般-4) 第87663号
◇ 労働大臣認定 1級技能士石加 第84号
◇ 経済産業省公認 石匠位認定 第89001号
◇ お墓ディレクター1級 05-100101-04
◇ 建築石材アドバイザー 222034
◇ 相続診断士 20333425
◇ 終活ガイド 00005872
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