
2026.06.28
あなたという傘がなくなった日、残された人は何を頼りに生きるのでしょうか。(47left)

あなたが死んだ日。
残された人は、最初の雨の日を迎えます。
そのとき、あなたという傘は、もうありません。
考えたくない。
そう思われたかもしれません。
でも、人生には、考えたくないことほど、生きる力になる問いがあります。
だから今日だけは、少しだけ、この問いに付き合ってください。
ある女性が、新聞の歌壇に、こんな歌を寄せていました。
君の死後もわたしの旅は続きおり大きな傘を失いてなお
夫は、大きな傘のような人だった。
雨の日は、その傘の下にいればよかった。
何も怖くなかった。
ところが、夫が亡くなった。
傘だけが、突然、この世界から消えた。
それでも、雨は降り続けている。
人は、愛する人を失うと、時間まで失います。
昨日と今日。
今日と明日。
そのつながりが、ぷつりと切れてしまうのです。
だから、お墓があります。
お墓とは、亡くなった人のためだけの場所ではありません。
過去と、現在と、未来を、もう一度、静かにつなぎ直す場所です。
そこに眠る人。
そこに立つ、あなた。
そして、まだ会ったことのない子や孫。
一本の命の流れを、もう一度思い出すために、お墓はあります。
その女性が、初めて墓前に立った日。
雨は、容赦なく降りつけてきた。
濡れるまま、静かに手を合わせた。
あなたがいない。
私は、どう生きればいいの。
声にはならなかった。
それでも、心の奥で、確かに問い続けた。
答えは、すぐには返ってこなかった。
けれど、墓石にそっと触れたその瞬間。
ふっと、わかった。
傘は、なくなったのではない。
私の中へ、移っていたのだ、と。
夫が守ってくれた時間は、覚悟という形になって、自分の中で生き続けていくのだと。
射場石利石材は、三百二十四年間、石を積み続けてきた店ではありません。
三百二十四年間、人がもう一度立ち上がる瞬間を、見届け続けてきた店です。
泣き崩れる人。
何時間も、動けなくなる人。
何も語らず、ただ墓石を磨き続ける人。
その姿は、一人ひとり違います。
けれど、最後に起こることだけは、いつも同じでした。
孤独が、消えたのではありません。
孤独を抱いたまま、もう一度、歩き出せる人へと変わっていくのです。
私たちは、その瞬間を、先祖代々見続けてきました。
理念ではありません。
三百二十四年分の、体温です。
人は、いつか必ず、大切な人という傘を失います。
けれど、本当に人を守るものは、頭の上の傘ではありません。
最後に残るのは、その人から受け継いだ生き方です。
後悔は、やがて覚悟になります。
覚悟は、今日を生きる力になります。
だから、お墓は、過去を振り返る場所ではありません。
今日を、どう生きるかを決める場所なのです。
お墓。
それは、今日を笑顔にするもの。
明日を、もう一度歩き出すためのもの。
今年も、雨上がりの紫陽花が、静かに色づきますように。
私たちは、石を刻むのではありません。
人が、もう一度、生きる理由を刻んでいます。

射場石利石材株式会社
六代目当主 射場一之
【基本情報】
所 在 地:大阪府茨木市新和町16番19号
電話番号:0120-148183
営業時間:8:00~18:00
定 休 日:年末年始のみ
メ ー ル:info@iba.co.jp
L I N E :https://line.me/R/ti/p/@582fiyxj
【資 格】
◇ 大阪府知事許可(般-4) 第87663号
◇ 労働大臣認定 1級技能士石加 第84号
◇ 経済産業省公認 石匠位認定 第89001号
◇ お墓ディレクター1級 05-100101-04
◇ 建築石材アドバイザー 222034
◇ 相続診断士 20333425
◇ 終活ガイド 00005872
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