
2026.06.27
死ぬ準備を始めた人ほど、今日を笑っている。(48left)

あなたは、自分の死に方を、決めていますか。
延命治療は望まない。
献体をする。
音楽葬で送ってもらう。
ある女性は、それをもう決めています。
80歳。
けれど、その人は驚くほど、よく笑います。
「覚悟がある人だ。」
そう思ったなら、まだ半分しか見えていません。
これは、死ぬ話ではありません。
今日を、生き切る話です。
始まりは、父でした。
胃がん。
手術はしない。
残された時間を、旅立ちの準備に使う。
父は、自分でそう決めました。
弟と二人で、その知らせを受けた日。
悲しみは、一人では抱えきれませんでした。
だから、分け合いました。
やがて父は旅立ちました。
その言葉だけを、この世に残して。
彼女には、ひとり息子がいます。
50歳のとき。
まだ元気なうちに、お墓を建てました。
宗派を問わない霊園。
車で会いに行ける場所。
墓石には、父が最後に遺した言葉を刻みました。
でも、そのときはまだ、まだ気づいていなかったと思います。
この墓石が、自分自身の生き方まで変えてしまうことを。
あなたは、お墓は誰のものだと思いますか。
亡くなった人のものでしょうか。
残された家族のものでしょうか。
違います。
お墓は、命を受け渡す場所です。
父が遺した言葉。
娘が受け取った想い。
そして、いつの日か息子が手を合わせる未来。
過去と現在と未来が、一つにつながる場所。
だから、お墓は死者のためにあるのではありません。
生きている人が、今日を生きるためにあるのです。
55歳。
彼女は父にならい、献体登録をしました。
先日、住所変更の連絡をしたそうです。
電話の最後に、担当者がこう言いました。
「それでは、お元気で。」
献体登録をしている人に向かって。
二人で思わず笑ってしまったそうです。
私は、この笑いが忘れられません。
死を見つめている人ほど、生を軽やかに笑える。
そんなことが、本当にあるのです。
解剖実習が終われば、遺骨になって帰ってくる。
そのあとには、音楽葬。
息子には、弾いてほしい曲の楽譜を、もう渡してあるそうです。
延命治療は望まない。
その意思は、エンディングノートに書いてあります。
今は、一人暮らし。
見守りサービスも利用しています。
ここだけ読むと、「孤独な高齢者」の話に聞こえるかもしれません。
でも、本当は違います。
父の言葉は、墓石に。
自分の意思は、エンディングノートに。
息子への想いは、楽譜に。
大切なものは、もうすべて次の世代へ渡し始めています。
だから彼女は、一人でも孤独ではありません。
孤独とは、一人で暮らすことではありません。
誰にも、想いを受け渡せないことです。
50歳で、お墓を建てた。
55歳で、献体を決めた。
息子へ、楽譜を渡した。
そのどれもが、死ぬ準備ではありませんでした。
今日を、どう生きるかを決める準備だったのです。
生き方を決めた人は、強い。
迷わない。
恐れない。
残された時間を数えない。
今日という一日を、生き切る。
だから、笑える。
あなたは、今日をどう生きますか。
誰に感謝を伝えますか。
何を受け渡しますか。
選ばないまま一日を終えれば、時間だけが過ぎていきます。
けれど、今日という日に意思を刻めば、その一日は、未来へ受け渡されていきます。
お墓。
それは、亡くなった人のためにあるのではありません。
今日を笑顔で生きる人のためにあるものです。
そして、命が、命へと受け渡されていく場所です。
紫陽花が雨に濡れ、いっそう深く色づく季節。
どうか、あなたの今日にも、静かな笑顔が咲きますように。
私たちは、墓石を売っているのではありません。
命が、「ありがとう」とともに受け渡されていく場所をつくっています。
その場所がある限り、人は、時間を超えて生き続けることができると信じています。

射場石利石材
六代目当主 射場一之
【基本情報】
所 在 地:大阪府茨木市新和町16番19号
電話番号:0120-148183
営業時間:8:00~18:00
定 休 日:年末年始のみ
メ ー ル:info@iba.co.jp
L I N E :https://line.me/R/ti/p/@582fiyxj
【資 格】
◇ 大阪府知事許可(般-4) 第87663号
◇ 労働大臣認定 1級技能士石加 第84号
◇ 経済産業省公認 石匠位認定 第89001号
◇ お墓ディレクター1級 05-100101-04
◇ 建築石材アドバイザー 222034
◇ 相続診断士 20333425
◇ 終活ガイド 00005872
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