
2026.09.08
人生には「やり直しボタン」がない。だから、今日を刻む。シリーズ「お墓は、命のバトン」

人生に、「やり直しボタン」はありません。
今日という日は、今日のまま、過ぎていきます。
だからこそ──
一日一日には、意味があるのだと思います。
誰にも見えないところで、逃げたくなる瞬間があります。
面倒なことから、目を逸らしたくなる日もあります。
正直に言えば、私にもあります。
でも、人は不思議なものです。
「もう一度やり直せる」と思っているときより、「これは戻せない」と知ったときのほうが、一日を大切に生きる。
明治は、日本の「やり直し」をひとつ変えた。
慶応4年9月8日。
「明治」という元号が定められました。
そして明治以降、天皇一代につき元号を一つとする「一世一元」の制度が始まりました。
それまで日本では、災害や疫病、政変などをきっかけに、元号が変わっていました。
時代の名前が変わる。
それは、ひとつの区切りでもありました。
しかし、明治からは違います。
ひとつの時代を、そのまま生き切る。
そんな感覚が、日本人の時間の中に刻まれていったのだと思います。
もちろん、人生そのものは、元号のように書き換えられるものではありません。
だからこそ、人は「今日」を生きるしかない。
石も、同じです。
石に鑿を入れる。
一度、刻んだ線は戻りません。
消しゴムで消すこともできません。
だから石を刻む職人は、一画、一画を確かめます。
この文字でいいのか。
この場所でいいのか。
この石に、この家族の想いを託していいのか。
石は、黙っています。
けれど、黙っているからこそ、残るのです。
お墓に刻まれるのは、名前だけではない。
そこには、生きた時間がある。
家族の記憶がある。
誰かを愛した時間がある。
誰かに支えてもらった時間がある。
そして、まだ生まれていない誰かへ渡される「生き方」があります。
だから私は、お墓を「死者をしまっておく場所」だとは思いません。
お墓は、命のバトン。だと思います。
過去から現在へ。
現在から未来へ。
名前だけではありません。
生き方が、渡っていく。
だから、今日が大切になる。
今日、誰かにかけた言葉。
今日、逃げずに向き合ったこと。
今日、家族に見せた背中。
今日、誰かに渡した優しさ。
それらは、その場で消えてしまうものではありません。
誰かの記憶に残り、誰かの生き方に影響し、いつか、また誰かへ渡っていく。
人生とは、自分一人で完結するものではないのです。
命は、誰かの身体ではなく、生き方の中で受け継がれる。
ここが、「お墓は、命のバトン」という物語の核心だと思います。
だから、今日を適当に終わらせないでください。
完璧でなくてもいい。
失敗してもいい。
迷ってもいい。
ただ、今日という一日を、自分の名前で生き切る。
それだけでいいのです。
そしていつか、あなたの名前を見た誰かが、「あの人は、こんなふうに生きたんだな」と思ってくれたら。
それは、あなたの人生が未来へ渡った瞬間なのかもしれません。
お墓。
それは、死を見つめる場所ではありません。
今日を、どう生きるかを思い出す場所。
過去を悼むだけではありません。
明日を、生きる力をもらう場所。
そして、次の世代へ命を渡す場所。
おかえりなさい。
少しずつ涼しくなる風の中で、今日という、二度と書き直せない一日を。
あなた自身の名前で、どうか、歩き切れますように。

石の個性と、家族の物語をつなぐ。
命のバトンを、未来へつなぐ伴走者。
射場石利石材株式会社
六代目当主 射場一之
【基本情報】
所 在 地:大阪府茨木市新和町16番19号
電話番号:0120-148183
営業時間:8:00~18:00
定 休 日:年末年始のみ
メ ー ル:info@iba.co.jp
L I N E :https://line.me/R/ti/p/@582fiyxj
【資 格】
◇ 大阪府知事許可(般-4) 第87663号
◇ 労働大臣認定 1級技能士石加 第84号
◇ 経済産業省公認 石匠位認定 第89001号
◇ お墓ディレクター1級 05-100101-04
◇ 建築石材アドバイザー 222034
◇ 相続診断士 20333425
◇ 終活ガイド 00005872
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