
2026.07.19
シリーズ「お墓は、命のバトン」あなたの生き方は、死んでからも誰かを生かす。(29left)

新聞の歌壇に、こんな一首がありました。
欲のなきままに生き抜き欲のなきままに死にたり 妻は美し
私は、この歌を読んだとき、「きれいな話だ」とは思いませんでした。
むしろ、胸の奥に小さな問いが生まれたのです。
欲がない人生は、本当に幸せだったのだろうか。
もっと夢を見てもよかったのではないか。
もっと望んでもよかったのではないか。
そんな思いが、一瞬だけ胸をよぎりました。
でも──。
私たちは、「欲がない」という言葉を、少し誤解しているのかもしれません。
欲を持たなかったのではありません。
誰かを思うことが、自分の欲を超えていただけだったのかもしれない。
だからこそ、夫はその生き方を、一首に託したのでしょう。
そして、その歌は新聞に載り、私が読み、今、あなたが読んでいます。
一人の人生は、まだ終わっていません。
私たちには、お墓参りという習慣があります。
手を合わせる。
水をかける。
花を替える。
ほんの数分の、静かな時間です。
けれど、そこで起きていることは、もっと大きな出来事です。
お墓は、亡くなった人の住所ではありません。
命が、どこから来て、どこへ向かうのかを思い出す場所です。
祖父から父へ。
父から私へ。
私から、まだ会ったことのない未来の子どもたちへ。
一本の命が、見えないリレーのように続いている。
だから、お墓は、過去を見る場所ではありません。
未来を見る場所なのです。
もう一度、あの歌に戻ります。
欲のなかった妻は、何も遺さなかったのでしょうか。
いいえ。
夫の心に残りました。
その記憶は、一首になりました。
一首は新聞へ載りました。
そして先日、私がそれを読み、あなたは今、この文章を読んでいます。
命は、身体だけでは受け継がれません。
生き方もまた、受け継がれていくのです。
静かな優しさも。
誰かを思いやる眼差しも。
黙って支え続ける姿勢も。
それらは目には見えません。
けれど、人から人へと確かに渡されていきます。
それが、命のバトンです。
射場石利石材が守っているものは、石ではありません。
お墓でもありません。
もっと深いところにあるものです。
それは、命が孤立しない仕組み。
人は、一人では生きられません。
そして、一人で終わることもありません。
一人の生き方は、誰かの人生を照らします。
一人の言葉は、誰かの勇気になります。
一人の優しさは、何十年という時間を越えて、見知らぬ誰かの心を温めます。
お墓は、その見えないつながりを、静かに守り続けています。
だから、お墓とは「死」を記憶する場所ではありません。
命が続いていることを確かめる場所なのです。
欲を持った人生。
欲を手放した人生。
どちらが正しかったのか。
その答えは、もう誰にも分かりません。
でも、一つだけ確かなことがあります。
あなたは、生き方を遺します。
言葉で。
背中で。
笑顔で。
沈黙で。
今日という一日は、未来の誰かへ手渡す、一本のバトンになります。
だから、今日をどう生きるか。
その答えが、あなたのお墓に刻まれるのではありません。
誰かの人生に刻まれていくのです。
人は二度死ぬ、と言われます。
一度目は、命が終わる日。
けれど、生き方は終わりません。
誰かが思い出したとき。
誰かが真似をしたとき。
誰かが、その人に励まされたとき。
その人は、もう一度、生き始めます。
だから、お墓は、死を刻む場所ではありません。
命の続きを、思い出す場所です。
お墓。それは、今日を笑顔にするもの。
それは、明日を元気にしてくれるもの。
蝉の声がいっそう力強く響くこの季節。
もうすぐ、お盆です。
「おかえりなさい。」
その一言を胸に、帰ってくる命を、静かに迎えられますように。

命のバトンを未来へつなぐ伴走者
射場石利石材株式会社
六代目当主 射場一之
【基本情報】
所 在 地:大阪府茨木市新和町16番19号
電話番号:0120-148183
営業時間:8:00~18:00
定 休 日:年末年始のみ
メ ー ル:info@iba.co.jp
L I N E :https://line.me/R/ti/p/@582fiyxj
【資 格】
◇ 大阪府知事許可(般-4) 第87663号
◇ 労働大臣認定 1級技能士石加 第84号
◇ 経済産業省公認 石匠位認定 第89001号
◇ お墓ディレクター1級 05-100101-04
◇ 建築石材アドバイザー 222034
◇ 相続診断士 20333425
◇ 終活ガイド 00005872
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