
2026.05.09
泣く場所がある人は、壊れない。——妹を亡くした姉が、お墓で取り戻したもの。(85left)

お墓参りに行きたくないのは、本当は「別れ」が終わっていないことを、あなた自身が知っているからではありませんか。
行くたびに、そこにいるはずのない人と話している自分がいる。
泣きながら、でも、何かを伝えようとしている自分がいる。
それを認めてしまったら——
「まだ手放せていない自分」が、露わになる。
だから、人は準備してから行こうとします。
元気になってから。
気持ちが整理できてから。
ちゃんと前を向けるようになってから。
そうやって、行けない日が続いていく。
でも。
人は、泣く場所を失うと、静かに壊れていきます。
ある女性が、妹を突然失いました。
あまりにも急だった。
昨日までいた人が、今日はいない。
それを理解する前に、時間だけが進んでいった。
娘を抱きながら、妹を思い出すたびに、胸が締めつけられた。
妹を失った姉であること。
娘を育てる母であること。
自分が、どちらの人生を生きているのか、分からなくなる日があった。
娘に、ちゃんと愛情を注げているのだろうか。
いつか娘が大きくなったとき、妹のことを、どう伝えればいいのだろうか。
答えは、どこにもなかった。
でも、ある日。
彼女は、お墓へ行った。
「来たよ」とは言えなかった。
ただ、墓石の前に立った。
風の匂いがした。
誰かが供えた花が、少し揺れていた。
黙ったまま、水を替えた。
その手を動かしながら、気づけば、何かを話しかけていた。
「娘ね、最近こんなことするんだよ」
「私、ちゃんと母親できてるかな」
「ねえ、そっちはどう?」
返事なんて、あるわけがない。
でも。
その日から、泣き方が変わった。
壊れるように泣くのではなく、“帰ってこられる涙”になった。
正確に言えば——
自分が、自分の人生へ戻ってこられた。
もし、お墓がなかったら。
「妹はもういない」という事実だけが、世界に残っていた。
話しかける場所がない。
泣いていい場所がない。
「娘がこんなことしたよ」と報告できる場所がない。
喪失は、孤独になる。
人は、死者を失ったとき孤独になるのではありません。
死者と「話す場所」を失ったとき、孤独になるのです。
射場石利石材が作っているのは、墓石ではありません。
“人が孤独にならない構造”です。
先祖から受け継いだ命が、自分を通り、娘へ流れていく。
その見えない流れを、石が、静かに形にしているのです。
石は、しゃべりません。
でも。
人が壊れそうな日にだけ、「まだ、つながっている」と、教えてくます。
温もりではなく、冷たさとして。
言葉ではなく、重さとして。
ただ、そこに在ることで。
お墓があるから。
私は、妹を失い切らずに、生きていける。
娘の成長を報告できる。
「今日もちゃんと生きてるよ」と言える。
泣いてもいい。
黙っていてもいい。
そこには、“もう会えない人”ではなく、“これからも関係が続く人”がいるから。
お墓とは——
死を置く場所ではありません。
生き残った人が、明日へ戻ってくる場所です。
私たちは、墓石を売っていません。
「後悔を、未来へ変える場所」をつくっています。

射場石利石材
六代目当主 射場一之
【基本情報】
所 在 地:大阪府茨木市新和町16番19号
電話番号:0120-148183
営業時間:8:00~18:00
定 休 日:年末年始のみ
メ ー ル:info@iba.co.jp
L I N E :https://line.me/R/ti/p/@582fiyxj
【資 格】
◇ 大阪府知事許可(般-4) 第87663号
◇ 労働大臣認定 1級技能士石加 第84号
◇ 経済産業省公認 石匠位認定 第89001号
◇ お墓ディレクター1級 05-100101-04
◇ 建築石材アドバイザー 222034
◇ 相続診断士 20333425
◇ 終活ガイド 00005872
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