
2026.08.09
900回、途切れなかった。家族をつなぐのは、言葉ではなかった。――「お墓は、命のバトン」(8left)

お墓参りは、死者のためではありません。
そう言うと、少し驚かれるかもしれません。
でも、私は本気でそう思っています。
お墓参りは、生きている人が、ひとりにならないためのものです。
そして、家族の中にある「何か」を、次の世代へ渡していくためのものです。
長崎に、爆心地から500メートルの場所にある学校があります。
1951年8月9日から、毎月9日、欠かさず祈りを続けてきました。
夏休みも。台風の日も。
誰も外に出られないような日も。
祈りは、途切れませんでした。
そして今日。
900回目を迎えます。
75年間。
一度も、途切れなかった。
想像してみてください。
その学校の被爆校舎の前に、卒業生と、その小学生の孫たちが並びました。
祖父は、涙を流した。
孫たちは、その姿を黙って見つめていた。
きっと、言葉にはならなかったでしょう。
でも。
何かは、渡った。
私は、そう思うのです。
人には、言葉で教えられるものがあります。
でも、言葉で教えなくても、身体が覚えてしまうものがあります。
手を合わせること。
その場所に立つこと。
誰かを想うこと。
何十年経っても、同じ日に、同じ場所へ帰ること。
それは、「習慣」と呼ぶには、あまりにも深い。
それは、家族の記憶そのものなのかもしれません。
そして怖いのは、それが途切れたときです。
人は、過去を失うのではありません。
自分がどこから来たのかを、感じる機会を失っていく。
だから、お墓が守っているのは、単なる「思い出」ではないのです。
お墓が守っているのは、「ここへ帰ってくる」という、家族の小さな約束なのだと思います。
射場石利石材が、何十年も向き合ってきたのは、石そのものではありません。
石の向こう側にある、その家族の想いです。
そして、祈りが、次の世代へ途切れずに渡っていく場所をつくること。
それが、私たちの仕事なのだと思っています。
あなたの家には、「必ず帰る場所」がありますか。
毎年、そこに立つ場所。
子どもに、「ここはね」と話せる場所。
亡くなった人を想いながら、今、生きている家族の顔を見られる場所。
もし、まだないのなら。
今日、決めてもいい。
来年も、ここに立つ。
その約束をした瞬間から、あなたの家の「1回目」が始まります。
お墓は、後悔の証ではありません。
過去をしまっておく場所でもありません。
これから何度、そこへ帰るのか。
そして、その背中を見た子どもたちが、何を受け取っていくのか。
その未来を、今からつくる場所です。
お墓。
それは、死を見つめる場所ではありません。
命が、次の命へ渡っていく場所です。
だから私は、お墓を「命のバトン」と呼んでいます。
命は、誰かの身体で終わらない。
誰かの生き方の中で、受け継がれていく。
今年の夏。
もしお墓に行くのなら、少しだけ、周りを見てみてください。
そこにいるのは、過去の人だけではありません。
あなたもいる。
あなたの子どももいる。
そして、まだ生まれていない未来の家族もいる。
その場所で、あなたが手を合わせる姿そのものが、次の世代への
「命のバトン」になるのかもしれません。
おかえりなさい。
蝉の声が響くこの夏に。
あなたの家の祈りが、静かに、そしていつまでも、続いていきますように。
命は、誰かの身体では終わらない。
誰かの生き方の中で、受け継がれていく。

命のバトンを、未来へつなぐ伴走者
射場石利石材株式会社
六代目当主 射場一之
【基本情報】
所 在 地:大阪府茨木市新和町16番19号
電話番号:0120-148183
営業時間:8:00~18:00
定 休 日:年末年始のみ
メ ー ル:info@iba.co.jp
L I N E :https://line.me/R/ti/p/@582fiyxj
【資 格】
◇ 大阪府知事許可(般-4) 第87663号
◇ 労働大臣認定 1級技能士石加 第84号
◇ 経済産業省公認 石匠位認定 第89001号
◇ お墓ディレクター1級 05-100101-04
◇ 建築石材アドバイザー 222034
◇ 相続診断士 20333425
◇ 終活ガイド 00005872
新着情報
アーカイブ