
2025.12.31
山茶花が咲くたびに、妻が微笑む場所──お墓がくれる生きる力(207left)

スケッチブックの中で、山茶花が静かに微笑んでいます。
その絵を残して逝った妻。
朝日俳壇に掲載された「スケッチブックに山茶花残し逝きし妻」という俳句に描かれた光景は、夫婦の最後の時間を鮮やかに浮かび上がらせました。
妻が筆を走らせた、最後の一枚。
その絵を見るたび、夫は何を思うのでしょう。
妻の息遣い、笑い声、そして二人で過ごした何気ない日常──すべてが、一輪の山茶花に込められているのかもしれません。
でも、私はふと、ある疑問にたどり着きました。
この夫は、妻に語りかける場所を持っているのだろうか。
スケッチブックを開けば、妻の想いに触れることはできます。
でも、夫の想いを「伝える場所」は、あるのでしょうか。
あなたなら、どうしますか?
大切な人を失ったとき、その人に語りかける場所を持たずに、生きていけますか?
今、日本中で「墓じまい」が増えています。
維持費がかかる、遠くて行けない、子どもに迷惑をかけたくない──そう言って、お墓を手放す人が後を絶ちません。
でも、私は問いたいのです。
お墓を手放した後、あなたは誰に語りかけるのですか?
お墓は、ただの石碑ではありません。
そこには、亡くなった人の想い、生きている人の祈り、そして未来の家族へのメッセージが刻まれます。
それは、過去と現在と未来をつなぐ「扉」であり、誰もがそこに立つことで「自分はひとりじゃない」と実感できる場所なのです。
山茶花の絵を描いた妻。
もしお墓があったなら、夫はそこに立って、こう語りかけられたはずです。
「今年も庭に山茶花が咲いたよ。君が描いた花と、そっくりだった」
声に出して言える。
それがどれほど大きな救いになるか、お墓を持つ人なら誰もが知っています。
家の中で、ひとり呟くのとは違うのです。
お墓という場所があることで、言葉は「届く」のです。
私たち射場石利石材は、石を売っているのではありません。
「声に出せる場所」を、つくっているのです。
お墓参りに行って、故人に語りかける。
そのとき、不思議なことが起こります。
語りかけているうちに、自分の心が整理され、迷いが晴れ、明日への力が湧いてくるのです。
それは、亡くなった人が「聴いてくれている」と信じられるからです。
お墓は、一方通行ではありません。
語りかけることで、私たちは答えを受け取るのです。
それは言葉ではなく、心の奥から湧き上がる「大丈夫、前に進んでいい」という静かな確信です。
射場石利石材が目指しているのは、「安心の代名詞」であり続けることです。
それは、高級な石材を提供することではありません。
お墓を通じて、生きている人が「ああ、私には帰る場所がある」「見守ってくれる人がいる」と実感できる──そんな心の居場所をつくることです。
お墓は、家族の絆を繋ぎ、世代を超えたコミュニケーションを生み出す場所なのです。
スケッチブックに残された山茶花。
その絵を見つめる夫は、妻に何を伝えたいのでしょう。
もしお墓があったなら、彼は迷わずそこに立ち、声に出して語りかけたはずです。
お墓は、決して過去のためだけにあるものではありません。
むしろ、それは「今」を生きる私たちに、力をくれるものです。
大切な人に語りかける場所があることで、私たちは孤独を乗り越え、明日への一歩を踏み出せるのです。
あなたの心の中にある大切な人の声を、もう一度聴いてみませんか?
そして、あなたの想いを伝える場所を、持ち続けてください。
お墓。
それは、今日を笑顔にするもの。
それは、明日を元気にしてくれるもの。
いってらっしゃい。
新しい年を迎えるこの季節、大切な人への感謝を静かに伝え、穏やかな気持ちで新たな一歩を踏み出せますように……。

射場石利石材
六代目当主 射場一之
電話・メール・LINE、あなたにとって一番ストレスのない方法でご相談ください。
どうぞお気軽にご店ください。
【基本情報】
所 在 地:大阪府茨木市新和町16番19号
電話番号:0120-148183
営業時間:8:00~18:00
定 休 日:年末年始のみ
メ ー ル:info@iba.co.jp
L I N E :https://line.me/R/ti/p/@582fiyxj
【資 格】
◇ 大阪府知事許可(般-4) 第87663号
◇ 労働大臣認定 1級技能士石加 第84号
◇ 経済産業省公認 石匠位認定 第89001号
◇ お墓ディレクター1級 05-100101-03
◇ 建築石材アドバイザー 222034
◇ 相続診断士 20333425
◇ 終活ガイド 00005872
新着情報
アーカイブ