
2025.12.20
朝9時半の納骨式――3羽の折り鶴が教えてくれた「生きる」という真実(218left)

朝9時、雨上がりの青空が広がる中、墓地に到着しました。
納骨式の開始は9時半。
30分も早いはずなのに、3人のご家族が、すでに静かに立ち尽くしていました。
その視線の先にあったのは――かきもち、みかん、珈琲。そして、風に揺れる小さな3羽の折り鶴でした。
私は石材店として、何度も納骨式に立ち会ってきました。
ですが、折り鶴を供える人は、そう多くはありません。
なぜ、この人たちは、わざわざ折り鶴を折ったのか。
その瞬間、私は気づきました。
折り鶴を折る時間そのものが、故人との対話だったのだ――と。
一羽を折るのに、何分かかるでしょう?
五分か、十分か……。
不器用な人なら、もっとかかるかもしれません。
指先に神経を集中させて、紙を折る。
間違えたら、やり直す。
そうやって、一羽、また一羽と、折り上げていく。
その時間、間違いなく、故人のことを考えていたはずです。
「お母さん、これ喜んでくれるかな」
「お義母さん、笑ってくれるかな」
「おばあちゃん、折り鶴好きだったよね」
3羽の折り鶴を見た瞬間、私は思わず胸が熱くなりました。
この小さな紙の中に、どれだけの愛と時間が込められているのだろう――。
折り鶴は、ただの飾りではありません。
それは、「あなたのために、私は時間を使いました」という、無言の愛の証明です。
あなたは今、故人としっかり向き合っていますか?
お墓参りを、「義務」だと思っていませんか?
お墓を、ただの「石の箱」だと思っていませんか?
違います。
お墓は、死者を納める場所なんかではありません。
お墓は、生きている人が、故人との時間を取り戻す場所なのです。
かきもちを買いに行く時間も、珈琲を選ぶ時間も、折り鶴を折る時間も、すべて「あなたと、もう一度つながる時間」なのです。
みかんを一つ手に取るその瞬間に、「お母さん、これが好きだったな」と思い出す。
その記憶こそが、故人を生き続けさせる力になる。
だからこそ、お墓は、建てて終わりではいけないのです。
草が生えっぱなしでは、祈る気持ちも削がれてしまう。
石が傾いたままでは、安心して手を合わせられない。
だからこそ、私たち射場石利石材は、「いつ訪れても、心穏やかに故人と向き合える場所」をつくる。
それが、安心の代名詞としての使命だと信じています。
お墓は、ただの石の塊ではありません。
そこには故人の想いが宿り、生きている人の祈りが込められています。
それを大切に守り続けることが、私たちの仕事なのです。
今朝、3人のご家族は、私に何もおっしゃいませんでした。
ただ静かに、折り鶴とかきもちを供え、手を合わせていた。
でも、その姿が雄弁に語っていました。
「この人は、私たちの中で、まだ生きている」
お墓は、過去を閉じ込める箱ではありません。
未来へ、命をつないでいく橋なのです。
故人が生きた証を、今を生きる私たちが受け取り、そしてまた次の誰かへ渡していく。
そのための、祈りの場所なのです。
折り鶴を折る愛の時間を、あなたは持っていますか。
大切な人のために、時間を使う覚悟はありますか。
命はつながっています。
今日の一歩が、未来の誰かに届くのです。
大切な人との時間を無駄にしないように、今日という一日を力強く歩んでください。
あなたの心と故人の想いが重なる場所――それがお墓なのです。
お墓。
それは、今日を笑顔にするもの。
それは、明日を元気にしてくれるもの。
いってらっしゃい。
師走の冷たい風の中でも、あなたの心が温かな思い出に包まれ、大切な人への感謝とともに、今日という一日を力強く歩んでいけますように……。

射場石利石材
六代目当主 射場一之
電話・メール・LINE、あなたにとって一番ストレスのない方法でご相談ください。
どうぞお気軽にご店ください。
【基本情報】
所 在 地:大阪府茨木市新和町16番19号
電話番号:0120-148183
営業時間:8:00~18:00
定 休 日:年末年始のみ
メ ー ル:info@iba.co.jp
L I N E :https://line.me/R/ti/p/@582fiyxj
【資 格】
◇ 大阪府知事許可(般-4) 第87663号
◇ 労働大臣認定 1級技能士石加 第84号
◇ 経済産業省公認 石匠位認定 第89001号
◇ お墓ディレクター1級 05-100101-03
◇ 建築石材アドバイザー 222034
◇ 相続診断士 20333425
◇ 終活ガイド 00005872
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