
2025.12.01
「帰る場所」を見失ったあなたへ──お墓が教えてくれる人生の軸(232X left)

今朝の読売新聞で、胸を突かれる記事を読みました。
戦後80年。
トラック諸島に沈んだ船の中から、今なお遺骨を収容し続けているダイバーたちの話です。
「散骨」という言葉が定着し、「海に還る=自然への回帰」という価値観も広がる現代。
なぜ、80年も経った遺骨を、危険を冒してまで海から引き上げるのでしょうか。
その答えにこそ、「お墓が持つ本来の意味」があると私は直感しました。
■ 海は「安息の地」ではなく、「帰れなかった場所」
現地で遺骨収容に携わる人たちは、こう語ります。
「あそこは散骨の海じゃない。戦いの最中に取り残されたままの“未帰還の場所”なんです」
海洋散骨は、本人や家族の意思で選ぶ「旅立ち」です。
しかし戦場の海は、誰も望まなかった別れの場所。
遺族は言います。
「一片でも、父の骨が帰ってきてくれたら、それでいい」
80年という歳月で、遺骨は海岸の砂のように脆くなり、触れただけで崩れてしまうことさえあるそうです。
それでも、祖国へ戻そうとする。
そこには、「魂が落ち着ける“帰る場所”をつくってあげたい」という、人としての切実な祈りがあります。
■ お墓は「死者のため」だけのものではない
この記事を読みながら、ふと気づかされました。
切実に「帰る場所」を必要としているのは、亡くなった方だけではないのではないか、と。
私は元禄時代から300年以上続く石材店の当主として、「お墓と人の営み」を見つめてきました。
その経験から断言できることがあります。
お墓をつくるとは、「人の帰る場所をつくる」こと。
そしてそれは、今を生きる私たちが「人生の軸」を取り戻すための場所をつくることでもあります。
お墓参りに行くと、心がスッと整う瞬間がないでしょうか。
あれは単に亡き人を偲んでいるだけではありません。
静寂の中で手を合わせ、故人との対話を通じて、「自分自身の中心線(軸)」を確認しているのです。
■ あなたは今、どこへ帰りますか?
現代を生きる私たちは、日々迷い、揺れています。
仕事に追われ、情報の波にのまれ、大切な家族や友人との時間を後回しにしてしまう。
「自分はいったい、何のために頑張っているのか?」
そう立ち止まり、足元がおぼつかなくなる瞬間は誰にでもあるはずです。
そんな時、物理的に「戻る場所」があるということは、人生の大きな支えになります。
迷った時に立ち返れる「座標軸」としてのお墓。
だからこそ、人はお墓を必要とするのです。
戦後80年を経ても遺骨を海から引き上げようとする衝動も、根底は同じではないでしょうか。
■ 「人生の軸」を整えるお手伝いを
「お墓の話=死の話」と捉える人は多いですが、本質は逆です。
お墓とは、“これからどう生きるか”を照らす光です。
毎日を大切に生きたい。
家族との時間を守りたい。
自分に誇れる人生でありたい。
そう願うなら、人生に不動の“帰る場所”を一つ持つことが、あなたの軸を強く、まっすぐにしてくれます。
私自身、六代目として店を継ぐ際、「これが自分の人生の軸でいいのだろうか」と深く悩んだ時期がありました。
しかし、お墓を通じて“帰る場所”の大切さを学び、腹が決まりました。
だからこそ今、こうしてあなたに語りかけています。
もし今、「自分の人生の軸を整えたい」「家族に何を残すべきかわからない」という思いが少しでもあるなら、どうか私に相談してください。
323年続く石材店として、あなたの“人生の帰る場所”を一緒に見つけます。
あなたのこれからの人生が、より豊かに、よりまっすぐに歩めるように。
お墓。
それは、今日を笑顔にするもの。
それは、明日を元気にしてくれるもの。
いってらっしゃい。
澄み渡る初冬の空のように、今日という一日が、迷いのない清々しいものでありますように……。

射場石利石材
六代目当主 射場一之
電話・メール・LINE、あなたにとって一番ストレスのない方法でご相談ください。
どうぞお気軽にご店ください。
【基本情報】
所 在 地:大阪府茨木市新和町16番19号
電話番号:0120-148183
営業時間:8:00~18:00
定 休 日:年末年始のみ
メ ー ル:info@iba.co.jp
L I N E :https://line.me/R/ti/p/@582fiyxj
【資 格】
◇ 大阪府知事許可(般-4) 第87663号
◇ 労働大臣認定 1級技能士石加 第84号
◇ 経済産業省公認 石匠位認定 第89001号
◇ お墓ディレクター1級 05-100101-03
◇ 建築石材アドバイザー 222034
◇ 相続診断士 20333425
◇ 終活ガイド 00005872
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