
2025.11.23
曾祖父が生きた証。その先にいる「あなた」へ(240X left)

昨日(R7,11,22)の朝日新聞に14歳の少女の「命のつながり 記憶したい」という、投稿がありました。
その投稿は、こう結ばれています。
「終戦後から3年後に生まれた祖母は、曾祖父が生きて帰ったからこそ、自身や母、そして私にまで命がつながったのだとしみじみ語った。曾祖父たちの経験と記憶は永遠に残す価値があると思えてならない」
その文章を読み終えた時、私は思わず手を止め、涙が溢れて止まりませんでした。
「曾祖父が戦争から生きて帰ったから、私がいる」
あなたは今、この言葉の重さを感じていますか?
私は40年近く、お墓づくりに携わってきました。
数えきれないほどのご家族と向き合い、数えきれないほどの物語を聞いてきました。
この投稿を読んで、かつての記憶がよみがえりました。
もう10年ぐらい前になるでしょうか、「父のお墓を建てたい」とお電話をいただいて、あるお宅を訪問しました。
お施主様は80代後半と思しき女性でした。
お父様は戦地から奇跡的に帰還され、終戦を迎えた直後に彼女を授かった。
しかし残念なことに、帰還から数年後に病で他界された。
「父は、私に命をくれただけで逝ってしまいました。でも、その命が今、孫にも、ひ孫にも続いているんです」
その方は震える手で、古いアルバムをお持ちくださり、見せてくださいました。
そこには、軍服姿のお父様の写真。
赤ちゃんを抱いた若き日のその方。
お孫さん、ひ孫さんの写真が続きます。
「この子たちは全員、父のおかげでここにいるんです。だから、父にちゃんとしたお墓を建ててあげたい。私ももういつお迎えが来てもおかしくない年。遅すぎたけど、今しておかないと死んでも死に切れません」
私はその瞬間、お墓づくりという仕事の本質を改めて突きつけられました。
石を削り、磨き、文字を刻む。
それは単なる「物づくり」ではない。
命のバトンを、形にする仕事なんだと。
あなたにお尋ねします。
あなたの曾祖父母の顔、思い出せますか?
その人たちの名前を、すぐに言えますか?
どんな苦労を乗り越えて、あなたの祖父母を育てたのか。
どんな想いで、戦争を生き抜いたのか。
どんな喜びを感じて、我が子を抱いたのか。
知らない。覚えていない。考えたこともない。
それが、今の私たちの現実ではないでしょうか。
でも、これだけは確かなのです。
曾祖父母のどちらか一人でも欠けていたら、あなたはこの世界に存在していません。

その人が空襲で命を落としていたら。
その人が病気で若くして亡くなっていたら。
その人が別の誰かと出会っていたら。
あなたという存在は、100%、生まれていないのです。
これは単なる確率論ではありません。これは、奇跡なのです。
私がお墓づくりをする時、いつも考えるのは、「このお墓が、100年後に誰の心を動かすだろうか」ということです。
お墓は、故人のためだけのものではありません。
生きている人間のため、そしてまだ生まれていない命のためにあるのです。
あなたのひ孫が、ひいひ孫が、150年後にその石の前に立った時。
刻まれた名前を見て、「この人のおかげで、私がいるんだ」と実感できる。
その瞬間のために、私たちは石を選び、文字を刻み、心を込めて建てるのです。
先ほどの方のお墓が完成し、ご納骨法要のときのことを今でも鮮明に覚えています。
完成したお墓の前で、その方は泣きながらこんな意味のことをおっしゃいました。
「お父さん、遅くなってごめんなさい。でも、お父さんの命は今、こんなにたくさんの子どもや孫たちにつながりました。私たちはお父さんのことをいつまでも覚えています」
そこには、その方の娘さん、お孫さん、ひ孫さんも来られていました。
ひ孫さんはまだ小学生でした。
その子が、お墓に刻まれた曾祖父の名前を指でなぞりながら、こう言ったのです。
「このおじいちゃんがいたから、僕がいるんだね」
その瞬間、命のバトンが、確かに手渡されたのです。
私は、この仕事に誇りを持っています。
いや、誇りなんて言葉では足りない。
この仕事は、私の使命なのです。
あなたは今、ご先祖様のお墓を思い浮かべられますか?
そこは、家族の絆を実感できる場所になっていますか?
それとも、義務的にお参りするだけの場所になっていませんか?
もし、お墓が荒れているなら。
もし、誰が眠っているかも分からなくなっているなら。
もし、「いつか何とかしなきゃ」と思いながら、先延ばしにしているなら。
今こそ、その「いつか」です。
14歳の少女が気づいた真実。
「曾祖父たちの経験と記憶は永遠に残す価値がある」。
あなたのご先祖様も、同じです。
その人たちの生きた証を、記憶を、そして何より命のバトンを形にすること。
それが、今を生きる私たちの責任ではないでしょうか。
射場石利石材は、ただお墓を建てる会社ではありません。
私たちは、あなたの家族の歴史を未来に紡ぐパートナーです。
一つひとつのお墓には、命の重みが詰まっています。
一つひとつの文字には、あなたの家族の物語が刻まれます。
だから、私は妥協しません。
お客様の想いを、ご先祖様への感謝を、そして未来への希望を、すべてお墓に込めます。
それが、私の仕事だからです。
あなたのお墓は今、家族の絆を紡ぐ場所になっていますか?
もう一度、見直してみませんか?
もし心に引っかかることがあるなら、今すぐ私に相談してください。
お墓のこと、ご先祖様のこと、家族のつながりのこと。
どんな小さな疑問でも構いません。
私が全力で、あなたの家族の物語を形にするお手伝いをします。
命のバトンは、あなたの手の中にあります。
それを、次の世代に確かに手渡すために。
お墓。
それは、今日を笑顔にするもの。
それは、明日を元気にしてくれるもの。
いってらっしゃい。
澄んだ空気が、あなたの一日をまっすぐに導いてくれますように……。

射場石利石材
六代目当主 射場一之
電話・メール・LINE、あなたにとって一番ストレスのない方法でご相談ください。
どうぞお気軽にご店ください。
【基本情報】
所 在 地:大阪府茨木市新和町16番19号
電話番号:0120-148183
営業時間:8:00~18:00
定 休 日:年末年始のみ
メ ー ル:info@iba.co.jp
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【資 格】
◇ 大阪府知事許可(般-4) 第87663号
◇ 労働大臣認定 1級技能士石加 第84号
◇ 経済産業省公認 石匠位認定 第89001号
◇ お墓ディレクター1級 05-100101-03
◇ 建築石材アドバイザー 222034
◇ 相続診断士 20333425
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