
2025.11.06
「飢えた少年の爪に宿る悲しみと、私たちが見失った『豊かさ』」(257X left)

先日、伊勢の宮川医療少年院を訪問しました。
そこで出会った一つの話が、今も心に重くのしかかっています。
食事を与えられなかったある少年は、飢えに耐えきれず、自分の爪を食べていたのです。
同じ国に暮らしながら、こんな悲しい現実があることを、皆さんは知っていましたか?
60年生きてきた私ですが、その事実を前に、ただ立ち尽くすしかありませんでした。
同じ空の下で、子どもが爪を食べて生きていた。
その小さな爪に、どれほどの絶望が込められていたのだろうかと。
一方で、名門幼稚園の入園願書を手に入れるために、真夜中から並ぶ親御さんたちの姿があります。
わが子の「より良い未来」を願うその姿勢もまた、愛情の表れだといえるでしょう。
けれども、ふと考えてしまうのです。
同じ親としての愛情でありながら、どこか大切なものを見失ってはいないだろうか、と。
爪を食べた少年には、食卓がありませんでした。
温かい味噌汁も、誰かと囲む食卓も。
ただそこに在ることを許され、愛されるという、人間としての最も基本的な安心さえも……。
願書に並ぶ親御さんたちの多くは、物質的には恵まれているかもしれません。
けれど、その子どもたちは「ありのままの自分」を愛されていると実感できているでしょうか。
親の期待という重圧の中で、心は本当に満たされているでしょうか。
私は創業元禄15年、323年続く石材店の当主として、これまで何千というご家族のお墓を建ててきました。
お墓の前で、人は嘘をつけません。
「もっと話せばよかった」
「ありがとうと言えなかった」
「忙しくて、一緒の時間を作れなかった」
お墓の前で語られるのは、いつも「当たり前の日常」への後悔です。
高級車も、立派な肩書きも、名門校の学歴も、誰も口にしません。
人が最後に求めるのは、ただそこに在ることを許され、愛された記憶なのです。
あなたは今日、家族と食卓を囲みましたか?
「おはよう」「おかえり」と、何気ない言葉を交わしましたか?
子どもの手の温もりを、最後に感じたのはいつですか?
豊かさとは、持っている物の量ではなく、心が満たされる瞬間の積み重ねだと思うのです。
たとえば、家族と笑顔で囲む食卓や、子どもとの何気ない会話の中にこそ、真の豊かさがあるのではないでしょうか。
私たちのミッションは「家族の現在・過去・未来をつなぎ、家族の絆を強めるお手伝いをする」こと。
お墓は、亡くなった人のためだけにあるのではありません。
今を生きる私たちに、「本当に大切なもの」を思い出させてくれる場所なのです。
爪を食べた少年に必要だったのは、願書でも学歴でもありません。
「あなたがいてくれて、嬉しい」
そう伝えてくれる誰かの存在でした。
もし今、あなたが「家族との時間」について、何か引っかかるものを感じているなら。
射場石利石材では、皆さまの家族に関するどんな小さなお悩みでも真摯にお伺いしています。
「家族との時間」「これからの生き方」について少しでもお考えになることがあれば、ぜひ一度、私たちにご相談ください。
323年もの間、家族を見つめ続けてきた私たちだからこそ、きっとお力になれることがあります。
今日という日は、二度と戻ってきません。
お墓。
それは、今日を笑顔にするもの。
それは、明日を元気にしてくれるもの。
いってらっしゃい。
今日も、温かな一日となりますように……。

射場石利石材
六代目当主 射場一之
電話・メール・LINE、あなたにとって一番ストレスのない方法でご相談ください。
どうぞお気軽にご店ください。
【基本情報】
所 在 地:大阪府茨木市新和町16番19号
電話番号:0120-148183
営業時間:8:00~18:00
定 休 日:年末年始のみ
メ ー ル:info@iba.co.jp
L I N E :https://line.me/R/ti/p/@582fiyxj
【資 格】
◇ 大阪府知事許可(般-4) 第87663号
◇ 労働大臣認定 1級技能士石加 第84号
◇ 経済産業省公認 石匠位認定 第89001号
◇ お墓ディレクター1級 05-100101-03
◇ 建築石材アドバイザー 222034
◇ 相続診断士 20333425
◇ 終活ガイド 00005872
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