2025.09.18
命をつなぐ場所、お墓参りがもたらす心の潤い(303left)
このブログは、
「お墓参りという習慣の根差した暮らしの豊かさ」
「お墓参りという習慣がないとどんな損をするか」
を、お伝えしたくてお届けしています。
まだ暑い、ある年の秋のお彼岸、代々のお墓の前で手を合わせた瞬間、ふと幼い頃の記憶がよみがえりました。
母の実家の庭先で一緒にスイカを食べたあの日。
あの笑顔、あの声、そして「人には優しくしなさいよ」という祖父の口癖。
その言葉は、今も私の心の奥深くに静かに根を張っています。
人は誰しも、大切な方との別れを経験します。
その喪失は、時に言葉にできないほどの痛みを伴います。
心にぽっかりと空いた穴は、簡単には埋まりません。
ロバート・F・ケネディ・ジュニア氏がSNSにこんな投稿をしていました。
「愛する人を失ったとき、その人が残した穴は決して小さくなることはありません。けれど私たちは、その穴を包み込むように大きく成長していきます——その人の美徳を受け継ぎながら」
──その言葉に、私は深く頷きました。
その“成長”のきっかけとなるのが、「お墓参り」なのではないでしょうか。
お墓参りは、亡き方との静かな対話の時間です。
手を合わせることで、心が整い、自分の根っこに触れることができます。
祖父が大切にしていた“人を思いやる心”。
祖母が毎朝欠かさず続けていた掃除の習慣。
それらを思い出すたびに、私は今の自分の振る舞いを見つめ直すのです。
それは、命の継承。
血のつながりだけではありません。
生き方、価値観、優しさ──そうした“心の遺産”を受け継ぐことが、私たちの暮らしを豊かにし、家族や地域の絆を深めてくれるのです。
一方で、お墓参りという習慣がない暮らしはどうでしょうか。
日々の忙しさに流され、命の記憶に触れる機会が減っていく。
感謝の心が薄れ、家族の物語が少しずつ風化していく。
それは、目には見えない“損失”です。
心の土壌が乾いていくような、そんな感覚に陥ることもあるかもしれません。
お墓参りは、心の潤いです。
亡き方の声なき声に耳を傾ける時間であり、今を生きる自分自身を見つめ直す鏡でもあります。
そして何より、そこには“命のバトン”があります。
故人が大切にしていた価値観を受け継ぎ、それを次の世代へと手渡していく。
その営みこそが、家族をつなぎ、地域を育て、社会を温かくしていくのです。
ですから、今日このブログを読んでくださったあなたに、私は静かに、しかし力強くお伝えしたいのです。
お墓参りに足を運ぶこと──それは、命の物語を未来へと紡ぐ、大切な一歩です。
亡き方との対話を通じて、自分自身の心を耕し、感謝と継承の種をまく時間を、どうか大切になさってください。
お墓。
それは、今日を笑顔にするもの。
それは、明日を元気にしてくれるもの。
お帰りなさい。
明日のあなたの歩みに、やさしい光がそっと差し込みますように。
射場石利石材株式会社
六代目当主 射場一之
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【基本情報】
所 在 地:大阪府茨木市新和町16番19号
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