2025.09.14
鈴虫が伝えた命の記憶—お墓参りで得られる“見えない豊かさ”(307 left)
このブログは、
「お墓参りという習慣の根差した暮らしの豊かさ」
「お墓参りという習慣がないとどんな損をするか」
を、お伝えしたくてお届けしています。
今朝(R7,9,14)の朝日新聞に、「墓で亡き夫感じ」という76歳の方の投書がありました。
8月初めに夫が眠る墓の草取りをしていた時、鈴虫の鳴き声が聞こえて、その鳴き声が夫の声に聞こえて、夫が「そばにいるよ」と呼びかけてくれている気がして胸が暖かくなりました――という内容でした。
この投書に、私は静かに震えました。
お墓とは、亡き人と再び“つながる場所”なのだと。
そしてそのつながりは、私たちの暮らしに、目には見えない豊かさをもたらしてくれるのです。
お墓参りという習慣は、単なる儀礼ではありません。
それは、命の記憶をたどる旅であり、感謝の心を育てる時間。
忙しさに追われる日々の中で、ふと立ち止まり、静かに手を合わせることで、私たちは「今ここに生きていること」の意味を深く感じることができます。
でも、ここで一つ問いかけたいのです。
あなたは、最後にお墓参りをしたのはいつですか?
そして、その時、どんな気持ちになりましたか?
お恥ずかしいことですが、私は以前、お墓参りを「年中行事のひとつ」としてしか捉えていませんでした。
けれど、ある夏の日、墓前で手を合わせた瞬間、風の音が、蝉の声が、祖母の笑い声のように聞こえたのです。
その時、私は初めて「お墓参りは、亡き人と心を通わせる時間」なのだと気づきました。
それ以来、墓前に立つたびに、心が整い、明日への力が湧いてくるようになりました。
一方で、お墓参りという習慣がない暮らしには、何が失われているのでしょうか。
それは、「命の記憶を手放してしまうこと」かもしれません。
亡き人の存在が遠ざかることで、感謝や敬意の感覚も薄れていく。
そして、自分自身の“根っこ”がどこにあるのか、見失ってしまうこともあるでしょう。
でも、安心してください。
お墓参りは、特別な準備がなくても、誰にでもできる行動です。
ここで、すぐに始められる「お墓参りの準備リスト」をご紹介します。
お墓参りの準備リスト
□ お花(買ったものでなくても、庭に咲く一輪の花でOK)
□ お線香(100円ショップでも購入可能)
□ 水を入れたペットボトル(墓地に設置された水道の水に鉄分の多いと墓石が茶色くなります)
□ タオルやスポンジ(墓石の掃除用)
□ 軍手(草取りや掃除に便利)
□ 気持ちを整える時間(ほんの5分でも、心が変わります)
そして、こんな未来を想像してみてください。
家族でお墓参りに行った帰り道、久しぶりに会話が弾んだ。
子どもが「おじいちゃんってどんな人だったの?」と聞いてきた。
その瞬間、命の記憶が次の世代へと受け継がれていく。
そんな時間こそが、暮らしの豊かさなのです。
手を合わせるだけでも、心に安らぎが生まれます。
忙しい日々の中で、ふと立ち止まれる時間がどれだけ大切か——
それを思い出させてくれるのが、お墓参りという習慣なのです。
次の週末から秋のお彼岸です(9月20日~26日)。
ぜひ、お墓へ足を運んでみてください。
草を抜き、花を手向け、手を合わせる——その一連の動作の中に、あなたの暮らしを支える“見えない力”が宿っています。
お墓。
それは、今日を笑顔にするもの。
それは、明日を元気にしてくれるもの。
行ってらっしゃい。
あなたの歩む道に、静かな祝福がそっと降り注ぎますように……。
射場石利石材株式会社
六代目当主 射場一之
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もちろん、来店でのご相談も承っています。
【基本情報】
所 在 地:大阪府茨木市新和町16番19号
電話番号:0120-148183
営業時間:8:00~18:00
定 休 日:年末年始のみ
【資 格】
◇ 大阪府知事許可(般-4) 第87663号
◇ 労働大臣認定 1級技能士石加 第84号
◇ 経済産業省公認 石匠位認定 第89001号
◇ お墓ディレクター1級 05-100101-03
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