
2026.07.29
父の棺に、一枚のマリリン・モンロー。娘が詠んだ短歌が教えてくれた「命のバトン」。(19left)

新聞の歌壇で、一首の短歌に出会いました。
「マリリン・モンロー生誕百年とおき日に父の棺に入れたポスター」
作者は、亡き父を見送った一人の娘さんです。
わずか三十一音。
けれど、その短歌には、一人の父親が生きた人生と、一つの家族の物語が静かに息づいていました。
父の棺に、マリリン・モンローのポスターを納める。
その光景を想像した瞬間、多くの人は、こう思うのではないでしょうか。
「どうして、マリリン・モンローなのだろう」
そこには、家族でさえ知らなかった父の一面があったのかもしれません。
若い頃、心を奪われた憧れ。
誰にも話さなかった趣味。
照れくさくて口にできなかった「好き」。
父という役割の奥で、一人の人間として大切に抱き続けてきた世界です。
人は、肩書きだけでは生きていません。
父であり、夫であり、仕事人であり。
その一方で、一人の少年だった時間を、誰もが心のどこかに持ち続けています。
だからこそ、この短歌は胸を打ちます。
棺に納められた一枚のポスターは、父への供花ではありませんでした。
娘さんが最後に贈った、「お父さんらしく旅立ってね」という、何より温かな手紙だったのかもしれません。
そして、その一枚は、遺された家族にも、新しい贈り物を残しました。
「お父さんって、こんな人だったんだね」
その一言が交わされた瞬間、父は思い出の中で、もう一度笑ったのではないでしょうか。
死とは、命が終わることではありません。
その人の人生が、遺された人の心の中で、新しい意味を持ち始めること。
私は、そう思います。
身体は、やがて土へ還ります。
けれど、その人らしさは還りません。
好きだった歌。
好きだった映画。
笑い方。
口ぐせ。
大切にしていた価値観。
何より、「こんなふうに生きたい」と願い続けた姿勢。
それらは、静かに誰かへ受け継がれていきます。
だから、命は終わらない。
生き方として、未来へ手渡されていくのです。
射場石利石材が守り続けているものも、石ではありません。
墓所でもありません。
命が受け継がれていく時間です。
お墓は、悲しみだけが集まる場所ではありません。
「あの人は、こんな人だった」
「私も、そんなふうに生きてみたい」
そんな会話が生まれる場所です。
亡き人を思い出すことは、その人を過去へ閉じ込めることではありません。
その人の生き方を、今日という一日に迎え入れることです。
新聞に掲載された、あの娘さんの短歌は、一枚のポスターから、父の人生をそっと私たちへ届けてくれました。
それは、特別な家族の話ではありません。
誰の人生にも起こり得る、小さな奇跡です。
あなたにも、誰にも話していない「好き」があるかもしれません。
子どもの頃から好きだったもの。
胸が躍ること。
人生の支えになってきたもの。
もし、それがあるのなら。
いつか棺の中で初めて知られるより、今日、大切な人に話してみませんか。
「実はね、これが好きなんだ」
その何気ない一言は、思い出になるだけではありません。
あなたらしい生き方として、誰かの心に残り続けます。
それが、命のバトンです。
お墓は、「さようなら」を告げる場所ではありません。
受け継いだ命に、「ありがとう」を伝える場所です。
そして、亡き人の人生を胸に抱きながら、自分もまた一歩、未来へ歩き始める場所です。
蝉の声が響く夏の日。
墓前に吹く風は、別れの風ではありません。
「あとは頼んだよ」
そんな優しい声が、命のバトンをそっと手渡してくれる風なのかもしれません。
お墓は、亡き人が眠る場所ではない。
生きる人が、命のバトンを受け取る場所である。

命のバトンを未来へつなぐ伴走者
射場石利石材株式会社
六代目当主 射場一之
【基本情報】
所 在 地:大阪府茨木市新和町16番19号
電話番号:0120-148183
営業時間:8:00~18:00
定 休 日:年末年始のみ
メ ー ル:info@iba.co.jp
L I N E :https://line.me/R/ti/p/@582fiyxj
【資 格】
◇ 大阪府知事許可(般-4) 第87663号
◇ 労働大臣認定 1級技能士石加 第84号
◇ 経済産業省公認 石匠位認定 第89001号
◇ お墓ディレクター1級 05-100101-04
◇ 建築石材アドバイザー 222034
◇ 相続診断士 20333425
◇ 終活ガイド 00005872
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