
2026.03.28
なぜ、子どもは死を選ぶのか。――お墓の前でしか渡せない“生きる理由”(122left)

昨年、小中高生の自殺者数が過去最多になりました。
この事実を見て、
「可哀想に」で終わらせた瞬間──
その問題は、自分の外へ追い出される。
だが、本当に問うべきはここです。
私たちは、子どもたちに“生きる理由”を渡せているのか?
成績でもない。
夢でもない。
友達でもない。
もっと深いところにある、たった一つの感覚。
「自分は、ここにいていい」
それを──。
お墓は、死者のための場所だと思っていないでしょうか。
違います。
お墓は、“今を生きる人間のため”にあるのです。
線香の煙が、空に溶けていく。
水をかけた瞬間、石の色がわずかに深くなる。
風が通り、草が揺れ、鳥の声が遠くで響く。
その、ほんの数秒。
頭の中を占めていた「うまくいかないこと」が、
静かにほどけていく。
……不思議なほどに。
あるお客様が、こんな話をしてくださいました。
息子さんが学校に行けなくなり、
毎朝、布団から出られない日が続いていた。
ある日、家族でお墓参りに行ったそうです。
息子は、ずっと無言で立っていた。
おじいちゃんのお墓の前で。
帰り道、ぽつりと一言。
「僕も、おじいちゃんの血を引いてるんだね」
それだけだったそうです。
でも、その日を境に──
少しずつ、表情が戻っていった。
彼は、“何か”を受け取ったのです。
言葉では説明できない。
教えることもできない。
でも、確かに身体が知っているもの。
お墓の前に立つと、気づくことがあります。
自分がここにいるのは、
偶然じゃない。
誰かが生きて、悩んで、愛して、つないできた命がある。
この石の下で眠る人も、
かつて笑い、泣き、朝ごはんを食べ、誰かを想い、
そして眠りについた。
その延長線上に、今の自分がいる。
子どもにとって、これは“理屈”ではありません。
体感です。
根っこを感じた人間は、強い。
嵐が来ても、折れない。
揺れても、戻ってくる。
「自分はここにいていい」
この感覚は、教室では教えられない。
参考書にも載っていない。
でも──
お墓の前で、ただ5分、立つだけで伝わることがある。
私たちが守っているのは、墓石ではありません。
“つながりを思い出す場所”です。
お墓が傾く。
草が生える。
文字が薄れる。
それは劣化ではありません。
つながりが、薄れているサインです。
だから、整える。
丁寧に。
誠実に。
家族が、また集まれるように。
子どもが、自然と手を合わせたくなるように。
この仕事の本質は、ただ一つ。
命を、次へつなぐこと。
難しいことはいらない。
正しい作法も、いらない。
ただ──
少しだけ、立ち止まってください。
いま、この瞬間。
スマホを閉じて、
目を閉じて、
ほんの30秒でかまいません。
自分に問いかけてみてください。
「自分は、ここにいていい存在か?」
もし、すぐに「いい」と言えなかったなら──
それは、あなたが弱いからではありません。
ただ、
“根っこに触れる時間”が足りなかっただけです。
そのときは、思い出してほしい。
あなたの後ろには、
名前も知らない誰かの人生が、何世代も積み重なっていることを。
画面の中にしか居場所がないと感じていても、
あなたは“ここにいていい存在”として、すでに生まれている。
誰か一人でも欠けていたら、
この世界に、あなたはいなかった。
その奇跡の続きを、いま生きているのが、あなたなのです。
もし、外に出られないなら──
いま、そこでいい。
自分の手を見てほしい。
その中に、何世代もの命がつながっています。

射場石利石材 六代目
射場一之
子どもの未来を一緒に守る
【基本情報】
所 在 地:大阪府茨木市新和町16番19号
電話番号:0120-148183
営業時間:8:00~18:00
定 休 日:年末年始のみ
メ ー ル:info@iba.co.jp
L I N E :https://line.me/R/ti/p/@582fiyxj
【資 格】
◇ 大阪府知事許可(般-4) 第87663号
◇ 労働大臣認定 1級技能士石加 第84号
◇ 経済産業省公認 石匠位認定 第89001号
◇ お墓ディレクター1級 05-100101-03
◇ 建築石材アドバイザー 222034
◇ 相続診断士 20333425
◇ 終活ガイド 00005872
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