
2026.03.23
“また今度”が続いた人だけが知る——お墓の本当の怖さ」(128left)

最後にお墓参りに行ったのは、いつですか。
「また今度」
「もう少し落ち着いたら」
「いい報告ができるようになったら」
——その言葉、まだ心のどこかに置きっぱなしになっていませんか。
正直に言います。
私が石材の仕事を続ける中で、最も多く耳にする言葉の一つが、これです。
「ちゃんと行かなきゃと思いながら……もう何年も経ってしまって」
それは、あなたが薄情だからでも、怠惰だからでもありません。
むしろ逆です。
真面目で、誠実で、大切に思っているからこそ——行けなくなる。
でも今日、一つだけ。
少しだけ、耳の痛い話をさせてください。
あなたが行かない間にも、
そこに流れている時間は、静かに、確実に過ぎていきます。
風にさらされ、雨に打たれ、
石は少しずつ変化していく。
そしてある日——
「会いに行く場所」そのものが、失われてしまうこともあるのです。
ご先祖さまは、あなたの「成功した姿」を待っているのではありません。
ただ、あなたが手を合わせる、その一瞬を——
何も言わずに、見守っているだけです。
春彼岸の最終日のこの朝。
空気が、すこしだけやわらかくなっているのを感じませんか。
何かを「成し遂げた日」ではなく、
何かに「向かい始める日」。
そういう節目があります。
お墓の前に立ったとき、
その意味が、すっと腹に落ちてくる瞬間があるのです。
石の前に立つと、不思議な静けさに包まれます。
風の音。
木々のざわめき。
遠くの鳥の声。
それだけが残って、
自分の呼吸が、ゆっくりと深くなっていく。
そのとき、気づくのです。
自分がどれだけ、
「誰かの評価」に追われて生きてきたのかに。
認められようとして。
結果を出そうとして。
そして——
すでに無条件で認めてくれている存在を、
後回しにしていたことに。
あるお客さまが、こう話してくれました。
「家族が集まれる場所って、年々なくなっていくんですよね」
「実家もなくなって、親戚もバラバラになって……」
「でも、あのお墓だけが、今も私たちをつないでいる場所なんです」
その言葉が、ずっと胸に残っています。
お墓は、死者のためにあるのではありません。
今を生きる人が、
“自分に戻るため”にある場所です。
過去を悼む場所ではなく、
今日を生きる力を、受け取りにいく場所。
そしてその時間は、
まだ見ぬ未来の誰かへと、静かに手渡されていきます。
射場石利石材が守ろうとしているのは、「石」ではありません。
家族が集まれる場所。
時代が変わっても変わらない、安心という感覚。
そして——
何十年か先に、見知らぬ誰かが同じ石の前で手を合わせ、
同じように深呼吸できること。
それが、この仕事の正体だと、私たちは信じています。
さあ。
今日、お墓参りに行きませんか。
成功の報告でなくていい。
いい結果でなくていい。
ただ、手を合わせて、
「生きています」と伝えるだけでいい。
それだけで——
心が、少し軽くなる瞬間が訪れます。
後悔の場所だったはずのそこが、
「まだ間に合う」と教えてくれる場所に変わる。
そして、今日を生きるエネルギーを、
そっと受け取れる。
お墓。
それは、
「まだ間に合う」と教えてくれる場所。
いってらっしゃい。
今日という一日を、
少しだけ丁寧に歩んでみてください。
その一歩は、きっと——
未来の誰かを、静かに支える一歩になる。

射場石利石材 六代目当主
射場一之
私たちは石を売りません。
100年後の家族の背骨を設計しています。
【基本情報】
所 在 地:大阪府茨木市新和町16番19号
電話番号:0120-148183
営業時間:8:00~18:00
定 休 日:年末年始のみ
メ ー ル:info@iba.co.jp
L I N E :https://line.me/R/ti/p/@582fiyxj
【資 格】
◇ 大阪府知事許可(般-4) 第87663号
◇ 労働大臣認定 1級技能士石加 第84号
◇ 経済産業省公認 石匠位認定 第89001号
◇ お墓ディレクター1級 05-100101-03
◇ 建築石材アドバイザー 222034
◇ 相続診断士 20333425
◇ 終活ガイド 00005872
新着情報
アーカイブ