
2026.03.16
人は、「最後の食事」だと知らずに食卓を囲む。(134left)

人は、
「最後の食事」だと知らずに食卓を囲みます。
それが最後の夜だと、
誰も気づかないまま。
ある朝。
新聞をめくる手が止まりました。
そこに、こんな一句が載っていたのです。
「亡き母の最後の夜のあんこう鍋」
あんこう鍋。
冬の食卓に立ちのぼる白い湯気。
土鍋の縁に染み込んだ出汁の色。
向こう側には、
箸を持つ母の手。
その夜が、
「最後」だった。
それを知ったのは、
きっと、ずっと後のことなのでしょう。
もし、あの夜が最後だと知っていたら。
もっと話した。
もっと笑った。
「おかわりいる?」
その一言を、
もう一度だけ聞けるのなら。
きっと、
何でもしたと思う。
でも──
後悔は、弱さではありません。
それは、
その人を本当に愛していた証拠です。
ところで。
あなたは
お墓とはどんな場所だと思っていますか。
多くの人がこう言います。
「亡くなった人が眠る場所」
でも、
私は少し違う気がしています。
お墓とは──
過去と、今と、未来が交差する場所。
そこに行くと、
不思議なことが起きます。
手を合わせると、
ふっと記憶がよみがえる。
「ちゃんと食べてる?」
そんな声が
聞こえた気がする。
「無理しないでね」
風が
少しだけ動く。
それは、
気のせいでしょうか。
私は、そうは思いません。
以前、
私たちが建立したお墓の前で、
ある家族がこう言いました。
涙をこらえながら。
「お母さんの声が、ここで聞こえた気がします。」
それから、その家族は
毎月お墓参りをするようになりました。
離れて暮らしていた
兄弟が集まるようになった。
久しぶりに会ういとこ。
思い出話に花が咲く食卓。
あの人が好きだったお菓子を
そっと供える誰か。
気がつくと、
家族が、また集まっていた。
そのとき、
私は思ったのです。
石を刻むことで生まれるのは、
墓石ではない。
家族が、もう一度集まる理由なのだと。
不思議なものです。
お墓参りの帰り道、
台所に立つ手が少し丁寧になる。
「母さんなら、こんな味付けかな」
そう思いながら味見をする。
家族が言う。
「おいしい」
その瞬間、
母が笑ってくれている気がする。
先祖の存在を
ふっと感じた瞬間。
人は、少し変わります。
背筋が伸びる。
言い訳をやめる。
今日という一日を、
ただ過ごすのではなく
大切に生きようと思う。
後悔だったものが
静かな覚悟に変わる。
お墓参りとは、
もしかすると
後悔を、覚悟に変える時間
なのかもしれません。
私たちは、
石を売っている会社ではありません。
そう思っています。
私たちの仕事は、
家族の記憶を、未来に残すこと。
どんなに時間が過ぎても。
どんなに遠くに住んでも。
「帰れる場所がある」
その感覚を
残すこと。
迷ったときに立ち寄れる場所。
泣いてもいい場所。
そして、
また明日から頑張れる場所。
そういう場所を、
一基一基、心を込めて作る。
それが、
射場石利石材の仕事です。
次の週末。
もし時間があれば、
家族を連れてお墓参りに行ってみてください。
理由は、いりません。
ただ、
行くだけでいい。
そこへ行けば、
きっと誰かに会える。
あなたの記憶の中の
大切な誰かに。
お墓とは、
今日を笑顔にするもの。
そして、
明日を生きる力をくれるもの。
春の光が、
やわらかく地面を温めています。
今日という一日が、
あなたとあなたの家族にとって
あたたかな記憶になりますように。

射場石利石材
六代目当主
射場一之
人の一生は百年。
家族の歴史は三百年。
私たちは
その時間を刻む仕事をしています。
【基本情報】
所 在 地:大阪府茨木市新和町16番19号
電話番号:0120-148183
営業時間:8:00~18:00
定 休 日:年末年始のみ
メ ー ル:info@iba.co.jp
L I N E :https://line.me/R/ti/p/@582fiyxj
【資 格】
◇ 大阪府知事許可(般-4) 第87663号
◇ 労働大臣認定 1級技能士石加 第84号
◇ 経済産業省公認 石匠位認定 第89001号
◇ お墓ディレクター1級 05-100101-03
◇ 建築石材アドバイザー 222034
◇ 相続診断士 20333425
◇ 終活ガイド 00005872
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