
2026.03.06
お墓は、死者の場所ではない。(143left)

あなたが最後にお墓参りをしたのは、いつですか。
「そういえば、しばらく行っていない」
そう思った瞬間、
胸の奥が少しだけ痛んだ人へ。
その感覚を、
どうか無視しないでください。
今日、3月6日は
芥川賞と直木賞を創設した作家 菊池寛 の命日です。
彼はこう言いました。
「人生は一局の将棋なり、指し直すことは出来ない」
人生に、待ったはない。
やり直しもない。
だからこそ、
今日をどう生きるか。
それがすべてです。
では、あなたは今日、
何に背中を押されて生きていますか。
お墓参りをすると、元気になるのは「生きている側」です。
不思議なことがあります。
墓参りに行くと、
人は少し元気になって帰ってくる。
気持ちが軽くなり、
背中が伸びる。
あれはなぜでしょう。
亡くなった人が
何かしてくれたのでしょうか。
違います。
本当は――
自分が、自分を思い出すのです。
石に刻まれた名前の前に立つとき。
ふと足元を見ると、土があります。
その土の下には、
数えきれない命の物語があります。
飢えに耐えながら
未来を信じた人。
戦争の中で
家族を守り抜いた人。
山でどんぐりを拾いながら
それでも家族を食べさせた曾祖父。
毎朝5時に起き、
冷たい井戸水で米を研ぎ、
一言も愚痴を言わなかった祖母。
あなたは
直接その話を聞いていないかもしれない。
それでも。
あなたの体には、
その人たちの血が流れています。
お墓は
過去ではありません。
過去の人。
今を生きるあなた。
まだ生まれていない子や孫。
三つの時間をつなぐ、
静かな装置です。
後悔の場所ではありません。覚悟の場所です。
お墓の前に立つと、
人は自然と背筋が伸びます。
ある方が、こんな話をしてくれました。
「祖父の墓を建てて10年。
今でも家族でよく行くんです。
子どもたちの成長を報告して、
帰り道はいつも笑顔なんです。
ああ、家族って
一緒に生きているんだなって思うんです」
お墓参りの帰り道。
人の表情は
少しだけ変わっています。
目の奥に
小さな火が灯っている。
それは、後悔ではありません。
覚悟です。
よし。
今日も生きよう。
お墓は
後悔の象徴ではない。
お墓は
覚悟の源です。
今日を生きるための
エネルギー装置です。
私たちが守っているのは、石ではありません。
私たちの仕事は、
石を売ることではありません。
家族がまた集まる理由をつくること。
それを石に込める仕事です。
葬儀が終わったあと。
法事が終わったあと。
家族は
静かに離れていきます。
私たちは
その孤独を知っています。
だから
石ではなく、
「ここに帰れば大丈夫」
そう思える場所を
つくり続けています。
お墓参りに来るたびに
誰かと話せる。
誰かと笑える。
子どもたちが
「おじいちゃんってこんな人だったんだよ」
と語り合える。
その時間が積み重なって
家族の絆になります。
見えないけれど、
確かにそこにある安心になります。
お墓とは、今日を笑顔にするもの。
菊池寛が亡くなって
七十八年。
彼の言葉は
今も生き続けています。
そして
あなたの先祖もまた、
あの石の前で
静かにあなたを見守っています。
お墓。
それは
今日を笑顔にするもの。
それは
明日を元気にするもの。
三月の朝は
まだ少し冷たい。
けれど
空気の中に、春の匂いがあります。
今日という一日が
先祖が誇れる一日でありますように。

射場石利石材
六代目当主 射場一之
私たちは石を売りません。
100年後の家族の背骨を設計しています。
【基本情報】
所 在 地:大阪府茨木市新和町16番19号
電話番号:0120-148183
営業時間:8:00~18:00
定 休 日:年末年始のみ
メ ー ル:info@iba.co.jp
L I N E :https://line.me/R/ti/p/@582fiyxj
【資 格】
◇ 大阪府知事許可(般-4) 第87663号
◇ 労働大臣認定 1級技能士石加 第84号
◇ 経済産業省公認 石匠位認定 第89001号
◇ お墓ディレクター1級 05-100101-03
◇ 建築石材アドバイザー 222034
◇ 相続診断士 20333425
◇ 終活ガイド 00005872
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