
2026.01.26
『見知らぬ父』に出会った日(181left)

お墓参りをする人が減ったとき、
私たちは、本当に大切なものを失います。
それは、石碑が汚れるとか、
草が伸びるとか、
そういう話ではありません。
失われるのは──
亡くなった人の「もうひとつの人生」を知る機会です。
今朝の新聞に、こんな短歌が載っていました。
「ご近所の懇談会で
生前の父を褒められる
見知らぬ父を」
読んだ瞬間、胸の奥が、きゅっと熱くなりました。
父を亡くしたあと。
近所の懇談会で、ふと耳にした父の話。
そこにいたのは、自分の知らない父だった。
「お父さん、いつも気にかけてくれてね」
「困ったとき、真っ先に来てくれたんだよ」
その言葉を聞いた瞬間、
きっと、時が止まったはずです。
家では無口で、
厳しくて、
何を考えているのかわからなかった父。
でも外では違った。
誰かにとっての支えであり、
誰かにとっての、静かな光だった。
一緒に暮らしていても、
人は、相手のほんの一部しか知らない。
だからこそ──
死は、終わりではなく、
理解が始まる、入口なのかもしれません。
お墓は、死者を悼むためだけの場所ではありません。
そこは、
亡くなった人の「もう一つの人生」に出会い、
そして、自分自身を知る場所です。
お墓に行くと、親戚が集まる。
久しぶりに会う兄弟。
いとこ。
おじさん。おばさん。
その前で、誰かが、ぽつりと言う。
「そういえば、あの人ね……」
語られるたびに、
故人の輪郭が、少しずつ立体になる。
知らなかった一面。
思いもよらなかった優しさ。
胸の奥で、何かがほどけていく。
お墓は、
故人が再び“生き直す”場所なのです。
そして、その姿を知ったとき、
私たちは、自分の生き方を問い直します。
「父も、こんなふうに生きていたんだ」
「だったら、私も──」
お墓参りは、過去を閉じる儀式ではありません。
未来を開く、静かなスイッチです。
射場石利石材が守り続けてきたもの。
それは、石ではありません。
お墓という形を通して生まれる、
家族が集い、語り、つながる「物語」そのものです。
私たちが届けたい「安心」とは、
墓石が倒れない安心だけではありません。
「ここに来れば、誰かがいる」
「ここに来れば、自分のルーツに触れられる」
その安心です。
お墓があるから、人は集まる。
集まるから、家族はつながる。
つながるから、故人は語り継がれる。
そうやって私たちは、
自分が何者で、
どこへ向かう存在なのかを思い出します。
お墓は、供養の場ではありません。
コミュニティであり、絆であり、
生きる力の源泉なのです。
「見知らぬ父」に出会った、あの短歌の作者。
きっと今も、お墓に行くたび、
誰かと語り合っていることでしょう。
父の人生を知ることで、
自分の人生が、少し豊かになる。
父の優しさを知ることで、
誰かに、少し優しくなれる。
お墓は、過去を閉じる場所ではない。
過去を、何度でも開き直す場所です。
そして、その開かれた過去が、
今日を生きる私たちに、力をくれる。
「父も、こうやって生きていた」
「じゃあ、私も──今日を大切に生きよう」
そう思えたとき、
お墓は、
明日へ踏み出すための
小さな勇気をくれる場所にります。
お墓。
それは、今日を笑顔にし、
明日を元気にしてくれる場所。
いってらっしゃい。
春の足音が聞こえ始めた今日、
あなたと、あなたの大切な人が、
温かなつながりの中で
笑顔でいられますように……。

射場石利石材
六代目当主 射場一之
電話でも、メールでも、LINEでも。
あなたが、いちばん心を落ち着けられる方法で、声をかけてください。
【基本情報】
所 在 地:大阪府茨木市新和町16番19号
電話番号:0120-148183
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定 休 日:年末年始のみ
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【資 格】
◇ 大阪府知事許可(般-4) 第87663号
◇ 労働大臣認定 1級技能士石加 第84号
◇ 経済産業省公認 石匠位認定 第89001号
◇ お墓ディレクター1級 05-100101-03
◇ 建築石材アドバイザー 222034
◇ 相続診断士 20333425
◇ 終活ガイド 00005872
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