射場石利石材株式会社

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2025.12.29

「お墓はただの石」……その誤解が未来を奪う理由(208left)

 「私のお墓はいらない」――そんな言葉を耳にした瞬間、私は一瞬、息を呑みました。

 

時代が変わった。

価値観も変わった。

けれど、本当にお墓は「ただの石」なのでしょうか?

 

 

 

ある女性のSNS投稿が、私の胸を突き刺しました。

 

30分以上も境内墓地をさまよい続けた彼女。

年の瀬にもかかわらず、汗ばむ手でハンカチを握りしめ、曖昧な記憶を頼りに、祖父の墓を探し続けました。

 

「もしかしたら、墓じまいされてしまったのではないか」――そんな不安が胸を締めつける。

 

周りの墓参りの人たちの視線も気になる。

 

それでも彼女は歩き続けました。

ひと目、祖父に会いたい。

ただその思いだけで。

 

記憶の中にあったはずの場所。

確かにここだったはずの区画。

なのに見つからない。

迷路のような敷地を何度も行ったり来たりして、日が暮れかけた頃。

 

やっと、見つけたのです。

「おじーちゃん、ごめんね」

 

赤面しながら、彼女は墓の掃除を始めました。

まるで「おまえ、本当に俺のこと忘れてないか?」と試されていたかのように。

 

彼女は4歳の頃、指のない祖父と少しだけ一緒に暮らしたことがあったそうです。

機械に巻き込まれたという指。

明治36年生まれ。

戦争に行ったのか、行かなかったのか。

今となってはわからない。

 

でも確かに、そこに生きていた人。

笑った人。

働いた人。

 

そして、その人がいなければ、彼女は存在していなかった。

 

「何で生まれたんだろう」

 

35年間、自分の存在を呪い続けた彼女が、靖国神社の崇敬奉賛会に入り、戸籍を遡って初めて知ったこと。

 

江戸時代から続く数百人の先祖たちの名前。

生没年月日。

婚姻歴。

誰かが誰かと出会い、子を成し、その子がまた誰かと出会い――繋がって、繋がって、繋がって、自分がいる。

 

その瞬間、彼女の中で何かが壊れ、そして生まれ変わりました。

 

「自分の命は自分だけのものではない。しっかり生きねば」

 

掃除を終えて、花と線香と酒を供えた彼女は、スッキリした気持ちでお寺を後にしたそうです。

空は夕焼けで薄ピンクに染まっていました。

 

お墓は、過去の人を弔う場所ではありません。

いえ、それだけではないのです。

 

お墓は「今を生きる私たち」が、自分の存在理由を確認する場所です。

 

ご先祖さまに手を合わせるとき、私たちは実は自分自身に問いかけているのです。

 

「私は、ちゃんと生きているか」

「この命を、無駄にしていないか」

 

射場石利石材は、個性的なデザインの墓石を売る会社ではありません。

 

私たちが本当に届けたいのは「安心」です。

 

それは、あなたが人生の最後に「ああ、ちゃんと生きた」と胸を張れる安心。

遺されたご家族が「ちゃんと見送れた」と思える安心。

そして何より、これから生まれてくる子や孫やひ孫たちが「自分はどこから来たのか」を確認できる安心です。

 

墓じまいを考えている方の選択を、私たちは否定しません。

時代は確かに変わりました。

選択肢が増えたことは、決して悪いことではない。

 

でも――でも、です。

 

その選択をする前に、一度だけ考えてみてください。

 

あなたが「ただの石」だと思っているその場所が、50年後、100年後のひ孫の人生を照らす灯台になるかもしれない。

 

「何で生まれたんだろう」と何年も苦しんだ誰かが、その墓の前で「ああ、私は生まれてきて良かったんだ」と涙する場所になるかもしれない。

 

私たちは、その可能性を信じています。

それが、射場石利石材の覚悟です。

 

お墓は、過去の人たちを弔うためだけの場所ではありません。

それは、未来を生きる私たちが「自分の命の意味」を見つけるための道しるべなのです。

 

「私はどこから来たのか?」――その問いに答えられる場所。

それが、お墓なのです。

 

あの女性は、夕焼けに染まった空を見上げながら、こう思ったそうです。

 

「今年の締めくくりに相応しい素晴らしい旅だった」

 

お墓参りという行為が、人生の締めくくりに相応しい「旅」になる。

 

迷いながら探して、見つけて、謝って、掃除して、手を合わせて、そしてスッキリした気持ちで帰れる。

そんな場所を、私たちは創りたいのです。

 

石を売るのではなく、繋がりを創る。

商売ではなく、命のバトンを繋ぐ。

それが射場石利石材の、誇りです。

 

 

お墓。

それは、今日を笑顔にするもの。

それは、明日を元気にしてくれるもの。

いってらっしゃい。

年の瀬のこの時期、あなたとご家族に、あたたかな繋がりの実感がありますように……。

 

 

 

射場石利石材
六代目当主 射場一之

 

電話・メール・LINE、あなたにとって一番ストレスのない方法でご相談ください。
どうぞお気軽にご店ください。

 

【基本情報】
所 在 地:大阪府茨木市新和町16番19号
電話番号:0120-148183
営業時間:8:00~18:00
定 休 日:年末年始のみ
メ ー ル:info@iba.co.jp
L I N E :https://line.me/R/ti/p/@582fiyxj

 

【資 格】
◇ 大阪府知事許可(般-4) 第87663号
◇ 労働大臣認定 1級技能士石加 第84号
◇ 経済産業省公認 石匠位認定 第89001号
◇ お墓ディレクター1級 05-100101-03
◇ 建築石材アドバイザー 222034
◇ 相続診断士 20333425
◇ 終活ガイド 00005872

 

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