
2025.10.30
「お墓は無駄だ」と言われた日、323年の想いが問いかけたこと(264X left)

「お墓なんて、無駄じゃないですか」
テレビでその言葉を聞いた瞬間、私の中で何かが音を立てて崩れました。
いや、違う。
崩れたのではなく、323年分の想いが一気に込み上げてきたのです。
江戸時代から続く石屋の当主、射場一之と申します。
人の死を、人の想いを「無駄」という物差しで測る。
それが当たり前になりつつある今の時代に、私はどうしても伝えたいことがあります。
問います。あなたは本当に「無駄」だと言い切れますか?
朝、亡き母が好きだった花を買う3分。
墓前で、もう声の聞こえない父に話しかける5分。
帰り道、父が笑っていた記憶に浸る10分。
合計18分。
生産性ゼロ。
利益ゼロ。
費用対効果、測定不能。
でも、その18分があなたを支えているのではありませんか?
これが、私が323年間の歴史の中で見てきた真実です。
お墓は、死んだ人のためにあるのではありません。
生きているあなたのためにあるのです。
323年間、私たちが目撃してきた「本当の豊かさ」
元禄15年。1702年。
私の先祖が「石利」の暖簾を掲げたその日から、射場家は人の涙と笑顔を見続けてきました。
配偶者を亡くされて七回忌でお墓を建てられた50代の女性のお客さまがいらっしゃいました。
その方は毎週日曜の朝、必ずお墓参りに行かれます。
コーヒーを二つ持って。
一つは自分の、一つは夫さんのために。
「主人ね、日曜の朝のコーヒーが何よりの楽しみだったんです」
その方はお墓の前に座り、夫さんがいた頃と同じように、他愛ない話をされるそうです。
今週あったこと、お孫さんの成長、庭の花のこと。
その時間は「無駄」でしょうか。
その時のその方の表情が目に浮かびます。
墓前で微笑むその方のお顔に、私は確かに「豊かさ」を見るのです。
これが答えです。
豊かさとは、心が満たされることです。
コスパでは測れません。
あなたは今、何を失いかけていますか
断捨離。
ミニマリズム。
効率化。
生産性。
全部、素晴らしい言葉です。
でも、その物差しであなたの人生のすべてを測り始めたとき、あなたは気づいていますか。
心まで断捨離していることに。
「これは必要か、不要か」
「これは効率的か、非効率か」
「これはコスパがいいか、悪いか」
そうやって選別を続けた先に、何が残りますか。
祖父が戦争から帰ってきた日の話。
父が初めて自転車を買ってくれた日の記憶。
おばあちゃんが作ってくれた、不揃いだけど温かいおにぎりの味。
これらは全部、効率的ではありません。
でも、これらがあなたを作っているのではありませんか。
お墓も同じです。
効率的ではありません。
でも、そこにあなたのルーツがあり、あなたの物語があり、あなたを支える何かがあるのです。
「無駄」とは、心を測る物差しではない
60年生きてきて、私が確信していることがあります。
人は、目に見えないものにこそ、本当の価値を感じる生き物だということです。
愛は目に見えません。
絆も、想いも、記憶も。
でも、これらがなければ、人は生きていけません。
お墓は、その目に見えないものを形にする場所です。
「ここに来ると、父と繋がっている気がするんです」
「母の前だと、素直になれるんです」
「祖父の墓前で、やっと泣けました」
323年間、私たちはこんな言葉を何千回、何万回と聞いてきました。
これが無駄だと、誰が言えるのでしょうか。
あなたの心は、もう答えを知っている
正直に言います。
お墓を建てるかどうか、それはあなたが決めることです。
でも、その決断を「損か得か」だけで決めないでください。
あなたの心に問いかけてみてください。
大切な人の顔が浮かびますか。
まだ伝えていない「ありがとう」はありませんか。
もう一度、その人と話したいと思いませんか。
もしその答えが「イエス」なら、あなたの心はもう知っているのです。
あなたに必要なものが何かを。
豊かさとは、銀行口座の数字ではありません。
効率化されたスケジュールの中にもありません。
豊かさとは、あなたの心が満たされることです。
323年の歴史が、あなたの答えを待っています
「未来の誰かの笑顔のために行動する」
これが私のモットーです。
そして、これが射場石利石材の323年間変わらぬ想いです。
あなたの心が求めている答えは、すでにあなたの中にあります。
でも、それを言葉にするのは難しい。
形にするのはもっと難しい。
だからこそ、私たちがいるのです。
323年の対話の歴史があなたを待っています。
お墓のこと、想いのこと、心のこと、どんな小さなことでも構いません。
話してみてください。
きっと、あなたの心が求める答えが、形になっていくはずです。
人の死を「無駄」では測れません。
人の想いを「コスパ」では語れません。
あなたの心が震えたなら、今すぐ一歩踏み出してください。
未来のあなたの笑顔のために。
そして、あなたが大切にしたい誰かのために。
お墓。
それは、今日を笑顔にするもの。
それは、明日を元気にしてくれるもの。
いってらっしゃい。
あなたの今日が、温かい一日でありますように……。

射場石利石材
六代目当主 射場一之
323年の歴史が、あなたの「いのち」の物語を未来に刻みます。
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【基本情報】
所 在 地:大阪府茨木市新和町16番19号
電話番号:0120-148183
営業時間:8:00~18:00
定 休 日:年末年始のみ
【資 格】
◇ 大阪府知事許可(般-4) 第87663号
◇ 労働大臣認定 1級技能士石加 第84号
◇ 経済産業省公認 石匠位認定 第89001号
◇ お墓ディレクター1級 05-100101-03
◇ 建築石材アドバイザー 222034
◇ 相続診断士 20333425
◇ 終活ガイド 00005872
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