
2025.10.28
323年続く石屋が見た『記憶の消失』と『想いの継承』(266X left)

昨日の読売俳壇に掲載された「ビルマって何処よと孫が洗ふ墓」という俳句を目にした時、私の胸に突き刺さったのは、この孫の無邪気な問いに込められた残酷な真実でした。
創業元禄15年、323年続く射場石利石材の当主、射場一之です。
江戸時代から令和の今日まで、私たちはお墓と向き合い続けてきました。
だからこそ、この俳句の持つ痛みが、骨身に染みて分かるのです。
あなたは、50年後に誰が覚えていると思いますか?
墓石の前で、記憶は音もなく消えていく
323年、お墓を作り続けてきた石屋の現当主として、私は数え切れないほどの「記憶の断絶」を目撃してきました。
以前、70代の女性が泣きながらこうおっしゃいました。
「息子が夫の墓の前で『誰が入ってるんだっけ?』って聞いてきたんです。自分の父親なのに。私、何も言えなくて……」
こんな話をお聞きしたことがあります。
「父は戦争から帰ってこなかった。ルソン島で戦死したって聞いてます。でも孫に『おじいちゃんのお父さんって、どこで死んだの?』って聞かれて、私、『ルソン島』としか答えられなかったんです。おまけにルソン島がどこの国かも知らなくって……」
そしてつい先月、30代の若い母親がこう言いました。
「子どもが『なんでお墓にお水かけるの?』って。私、ちゃんと答えられなくて。だって、私も分かってなかったんです」
これが現実です。
記憶は、たった一世代で霧のように消えていく。
あなたが生きた証、流した涙、守り抜いた家族、苦しみながらも前に進んだ日々——それらすべてが「知らない」「分からない」「興味ない」で終わってしまう。
それでいいのでしょうか?
323年の石屋が知っている、お墓の本当の役割
元禄15年。赤穂浪士の討ち入りがあった翌年に、射場石利石材は創業しました。
それから323年。
江戸、明治、大正、昭和、平成、令和と時代は流れ、私たちは一貫して「石に想いを刻む」仕事を続けてきました。
なぜ、323年も続けられたのか?
それは、私たちが「石」を売っているのではなく、「記憶を未来に繋ぐ装置」を作っているからです。
私は先代から、こう教わりました。
「お墓は死者のためだけにあるんやない。生きてる者が、死者を通じて自分の人生を見つめ直す場所なんや」
その言葉の意味が、今ならよく分かります。
お墓の前に立つとき、人は問うのです。
「この人は、どう生きたのか?」
「私は、どう生きるべきか?」
「この人に恥じない生き方をしているか?」
良いお墓とは、100年後も「この人はどんな人だったんだろう?」という問いを生み続けるお墓なのです。
「ビルマって何処?」と孫が問うた――それは悲劇でもあり、奇跡でもあります。
孫の口から「ビルマ」という言葉が出た。
それは、まだ曾祖父の存在が生きている証拠です。
問いがある限り、記憶は繋がる。
問いを失った時、人は完全に消える。
だからこそ、私たちは墓石に「問いを生む力」を込めるのです。
あなたの人生は、名前と戒名だけで語れますか?
私たちはこれまで、様々な墓石を作ってきました。
ある方は、故人の座右の銘「誠実に生きる」を刻みました。
その5文字を見た孫は、やがて祖父の生き方を理解し、涙を流すかもしれません。
ある方は、故人が愛した桜の花を石に彫りました。
毎年春になると、家族はその花を見て「おじいちゃん、桜が咲いたよ」と報告するそうです。
ある方は、墓石の横に小さな石碑を建て、生前に書いた手紙を納めました。
「未来の家族へ。私はこう生きた」と綴られたその手紙は、孫の代、ひ孫の代まで読み継がれるでしょう。
ある方は、建て替えたお墓の横に「遺言碑」を建てこう刻まれました。
「世相の変化は必ず起こる この時の先人達の艱難辛苦を思えば わが命絶えるとも 此の思い 絶やさず生きよ 子々孫々まで」
お墓は「名前を刻む場所」ではなく、「人生を語り継ぐ装置」。
これが、320年続く石屋が辿り着いた答えです。
今、あなたがすべきこと
私のモットーは「未来の誰かの笑顔のために行動する」です。
これは綺麗事ではありません。
実際に、私たちが作ったお墓の前で、50年後、100年後の家族が涙を流し、「こんな人だったんだ」「私も、こう生きたい」と気づく瞬間を、何度も想像してきたからです。
100年後、あなたの墓石の前に、あなたを知らない誰かが立つ。
その時、その人の心に何が残るか。
「この人は、こう生きた」
「こういう想いを持っていた」
「私も、この人のように生きたい」
そう思ってもらえたなら、あなたの人生は100年後も輝き続けています。
今こそ、決めてください。あなたは、何を未来に遺しますか?
射場石利石材が、あなたの想いを石に刻む
323年の歴史を背負った石屋として、私たちにしかできないことがあります。
それは、あなたの人生を丁寧に聞き取り、未来に届く形で石に刻むことです。
ただ墓石を売るのではありません。
あなたの生き方、大切にしてきたもの、守り抜いたもの、愛したもの―それらすべてを、100年後も色褪せない形で遺すお手伝いをするのです。
「ビルマって何処?」と孫が問う未来は、避けられないかもしれません。
でも、その問いをきっかけに、祖父の人生を知りたいと思わせることはできます。
それが、お墓に「想い」を込めるということです。
今すぐ、行動してください
「ビルマって何処?」
この孫の問いは、決して他人事ではありません。
あなたの孫も、ひ孫も、いつか同じ問いを持ちます。
その時、彼らの心に何を残せるか。
答えは、今のあなたが決めるのです。
お墓のこと、人生のこと、想いのこと――どんなに些細なことでも構いません。
まずは一度、私に話を聞かせてください。
あなたの物語を、一緒に未来へ繋ぎましょう。
それが、射場石利石材323年の使命です。
今すぐ、お電話ください。
明日ではなく、今日。
未来の誰かの笑顔のために、今できることがあります。
お墓。
それは、今日を笑顔にするもの。
それは、明日を元気にしてくれるもの。

射場石利石材
六代目当主 射場一之
323年の歴史が、あなたの「いのち」の物語を未来に刻みます。お気軽にお問い合わせください。
【基本情報】
所 在 地:大阪府茨木市新和町16番19号
電話番号:0120-148183
営業時間:8:00~18:00
定 休 日:年末年始のみ
【資 格】
◇ 大阪府知事許可(般-4) 第87663号
◇ 労働大臣認定 1級技能士石加 第84号
◇ 経済産業省公認 石匠位認定 第89001号
◇ お墓ディレクター1級 05-100101-03
◇ 建築石材アドバイザー 222034
◇ 相続診断士 20333425
◇ 終活ガイド 00005872
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