2025.10.22
名前を呼ぶだけで、人は永遠に生き続ける(272X left)
忘れないでください。その人が、確かにここに生きていたことを
ある少女が命を懸けて残した言葉があります。
それは私たち日本人が日々お墓参りで感じていることと、実は同じことでした。
ガザで亡くなった少女が、最期に書き残した言葉です。
「私の名前を忘れないで。あなたの記憶に刻み込んで」
この言葉を知った時、私は石材店として40年生きてきた自分の仕事の意味が、一気に腑に落ちました。
この少女が最期に願ったこと。
それは私たちが毎日、お墓の前でやっていることとまったく同じだったのです。
名前を呼んだ瞬間、その人は生き返る
数年前のことです。
80代と思しきご婦人がお墓参りに来られました。
50年前に亡くなったご主人の名前を、石に刻まれた文字を指でなぞりながら、小さな声で呼んでいました。
「お父さん、今日もね、来たよ」
その瞬間、私は見たんです。
そのご婦人の表情が、一気に50年前の若い奥さんに戻るのを。
目が輝いて、頬が少し紅潮して。
まるで今、目の前にご主人がいるかのように。
名前を呼ぶという行為には、不思議な力があります。
呼ばれた瞬間、亡くなった人は記憶の中で息を吹き返す。
笑い出す。
語りかけてくる。
その人の声が、温もりが、一緒に過ごした時間が、一気に蘇ってくるのです。
あなたにも、ありませんか?
もう会えない人の名前を、ふと口にした時。
その人の笑顔が、声が、仕草が、鮮明に思い出される瞬間が。
それこそが「生きている」ということなんです。
お墓は、生きている人が未来も覚えておくための場所
私は40年間、この仕事をしてきて確信しています。
お墓は死者を悼むための場所ではない。
生きている人が未来もずっと大切な人を覚えておくための場所なのです。
人は二度死ぬと言われます。
一度目は肉体が死んだ時。
二度目は、誰もその人の名前を呼ばなくなった時。
ガザの少女が「私の名前を忘れないで」と願ったのは、まさにこの二度目の死を恐れたからです。
完全に消えてしまうことへの、人間として最も根源的な恐怖です。
でも、考えてみてください。
日本には「お墓参り」という素晴らしい習慣があります。
お盆には家族が集まって、先祖の名前を呼ぶ。
お彼岸には墓前に手を合わせて、故人を思い出す。
これ、実は世界的に見ても稀有な文化なのです。
私たちの祖先は知っていたんです。
名前を呼び続けることが、その人を生かし続けることだと。
お墓という場所があるからこそ、百年後も、二百年後も、誰かがその名前を読んで「ああ、ここにこういう人がいたんだ」と思い出せる。
私の使命は、未来の誰かを笑顔にすること
私は323年にわたり、お墓に名前を刻む仕事をしてきた家系の人間です。
でもこれは、単なる石材店の仕事ではありません。
石に名前を刻むということは、百年後、二百年後の未来の誰かに「この人は確かに生きていた」という証を届けるということです。
未来のひ孫が、ひいひい孫が、そのまた子孫が、お墓の前に立った時。
刻まれた名前を読んで「この人がいたから、今の自分がいるんだ」と気づく。
そして、会ったこともない先祖に「ありがとう」と手を合わせる。
その瞬間、百年の時を超えて、亡くなった人は笑顔になる。
そして、その子孫も笑顔になる。
「未来の誰かの笑顔のために行動する」
これが私のモットーです。
私たちが石に名前を刻む一文字一文字は、未来の誰かへのメッセージなんです。
「あなたのご先祖様は、ここに確かに生きていましたよ」という、時を超えた証なんです。
あなたが今日できること、三つのステップ
ここまで読んでくださったあなたに、お願いがあります。
今日、この三つのステップをやってみてください。
ステップ1:思い浮かぶ故人の名前を一人、挙げてみる
もう会えないけれど、あなたの人生に確かにいた人。
その人の名前を、心に浮かべてください。
ステップ2:その人との思い出を一つ、心に浮かべる
一緒に笑った日。励ましてもらった言葉。
ただそばにいてくれた時間。何でもいいのです。
ステップ3:声に出して、その人の名前を呼んでみる
「○○さん」と。
たった一言でいい。心の中でも構いません。
その瞬間、あなたは気づくはずです。
その人が、あなたの記憶の中で確かに生きていることに。
迷っていることがあれば、遠慮なく聞いてください
お墓のことで、何か気になっていることはありませんか?
「お墓を建てたいけど、何から始めればいいかわからない」
「先祖のお墓が遠くて、なかなかお参りできない」
「子どもに負担をかけたくないけど、どうすればいいだろう」
どんな小さなことでも構いません。
まずは気軽にご連絡ください。
私は高価なお墓を売りたいわけではありません。
大切なのは、そこに刻まれた名前を、未来の誰かが忘れずにいてくれることです。
あなたの大切な人の名前を、百年後も二百年後も、誰かが読める形で残すお手伝いをさせてください。
私の40年の経験と、232年続く家系の想いを込めて、あなたに最適な形を一緒に考えます。
ガザの少女は言いました。
「私の名前を忘れないで」と。
あなたの大切な人の名前も、決して忘れられることのないように。
未来の誰かの笑顔のために。
そして今を生きるあなたの心が、いつでも大切な人とつながっていられるように。
お墓のことなら、お気軽にお声がけください。
お墓。
それは、今日を笑顔にするもの。
それは、明日を元気にしてくれるもの。
行ってらっしゃい。
未来の誰かの笑顔を思い浮かべながら……。
射場石利石材
六代目当主 射場一之
電話・メール・LINE、あなたにとって一番ストレスのない方法でご相談ください。
もちろん、来店でのご相談も承っています。
【基本情報】
所 在 地:大阪府茨木市新和町16番19号
電話番号:0120-148183
営業時間:8:00~18:00
定 休 日:年末年始のみ
【資 格】
◇ 大阪府知事許可(般-4) 第87663号
◇ 労働大臣認定 1級技能士石加 第84号
◇ 経済産業省公認 石匠位認定 第89001号
◇ お墓ディレクター1級 05-100101-03
◇ 建築石材アドバイザー 222034
◇ 相続診断士 20333425
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