2025.09.10
八月の夜、命の記憶を辿る—お墓参りが紡ぐ祖先との対話」(311x left)
このブログは、
「お墓参りという習慣の根差した暮らしの豊かさ」
「お墓参りという習慣がないとどんな損をするか」
を、お伝えしたくてお届けしています。
「母が来た お盆も過ぎた こんな夜に」
「八月や わが家 幽霊ばかりなり」
先日亡くなった吉行和子さんの俳句に、私は静かに涙をこぼしました。
亡き母が帰ってきた気配を感じる夜。
幽霊ばかりのわが家に、灯る命の記憶。
それは恐れではなく、懐かしさと温もりに満ちた“再会”の情景です。
日本には、亡き人を「遠くへ行ってしまった存在」としてではなく、「今もそばにいる存在」として感じる文化があります。
それは宗教的儀式ではなく、暮らしに根差した“心の習慣”です。
私の家では、毎年お正月と7月10日の父の祥月命日に、墓前に家族全員で集まります。
線香の香りが漂う中、子どもたちは手を合わせ、母は静かに語りかける。
「じぃじ、今年も来たよ。みんな元気にしてるよ」
その声に、風がそっと応えるように吹き抜けていく。
その瞬間、私たちは“命の記憶”の中に生きていることを実感するのです。
でも、今の時代、忙しさや距離のせいで、お墓参りが「後回し」にされがちです。
「時間があるときに……」
「遠いし、暑いし……」
そんな声が聞こえてくるたびに、私は思うのです。
それで、私たちは何を失っているのか?
お墓参りをしないことで失うのは、命のつながりを感じる機会です。
それは、感謝の気持ちを言葉にする時間。
それは、心を整える静かな場所。
そして何より、「自分がどこから来たのか」を思い出す瞬間です。
もしそれを失えば、私たちは“根っこ”を見失います。
祖先とのつながりを忘れたとき、人は孤独や不安に飲み込まれやすくなる。
アイデンティティの揺らぎは、静かに心を蝕んでいくのです。
だからこそ、私はこのブログを書いています。
「いい話だった」で終わらせたくない。
これを読んで「次の休みにはお墓参りに行こう」と思ってほしい。
「自分のルーツを大切にしよう」と、心から感じてほしい。
それが、私の願いです。
次の休みに向けて、こんな準備をしてみませんか?
📝お墓参りの準備リスト(簡易版)
この準備をするだけで、心が少しずつ整っていきます。
そして、墓前に立ったとき、きっと感じるはずです。
「見守られている」という安心感。
「つながっている」という誇り。
それが、今日を笑顔にし、明日を元気にしてくれる力になるのです。
お墓。
それは、今日を笑顔にするもの。
それは、明日を元気にしてくれるもの。
行ってらっしゃい……
そして、あなたの歩みに、祖先のまなざしがそっと寄り添いますように。
射場石利石材株式会社
六代目当主 射場一之
電話・メール・LINE、あなたにとって一番ストレスのない方法でご相談ください。
もちろん、来店でのご相談も承っています。
【基本情報】
所 在 地:大阪府茨木市新和町16番19号
電話番号:0120-148183
営業時間:8:00~18:00
定 休 日:年末年始のみ
【資 格】
◇ 大阪府知事許可(般-4) 第87663号
◇ 労働大臣認定 1級技能士石加 第84号
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