2025.09.05
「忘れられた命に手を合わせる──遊女墓が教えるお墓参りの本当の意味」(316x left)
このブログは、
「お墓参りという習慣の根差した暮らしの豊かさ」
「お墓参りという習慣がないとどんな損をするか」
を、お伝えしたくてお届けしています。
今週の朝日俳壇にはこんな俳句がありました。
女郎花港の隅に遊女墓
港の隅に、ひっそりと咲く女郎花。
その足元に、遊女たちの墓がある。
かつて、娘を泣く泣く身売りした親がいた。
望まぬ生を生き、名もなきまま命を終えた女性たちがいた。
そして、そんな彼女たちのために、墓を建て、手を合わせた人がいた。
この墓は、ただの石ではない。
それは、忘れられた命への祈りであり、誰かが誰かを思った証であり、そして、私たちが「人としての心」を取り戻す場所なのです。
でも、これは昔話ではありません。
現代にも、孤独の中で生きる人がいます。
誰にも見送られずに亡くなる人がいます。
そして、そんな命に手を合わせる人が、少なくなってきています。
お墓参りという習慣は、過去の人のためだけのものではありません。
それは、今を生きる私たちの心を整える行為です。
たとえば──
ある女性が仕事と育児、そして義母の介護に追われて心がすり減っていたとき、祖母の墓前に立ちました。
手を合わせると、ふとやさしかった祖母の笑顔が思い出され、涙がこぼれたそうです。
「私は一人じゃない」と思えたその瞬間から、彼女の暮らしは少しずつ変わっていったそうです。
お墓参りには、そんな力があります。
・忙しさに流されていた心を、立ち止まらせてくれる
・自分のルーツを思い出させてくれる
・誰かに守られている感覚を取り戻させてくれる
それは、現代人が忘れがちな「心の豊かさ」を取り戻すきっかけになります。
そして、私たち射場石利石材は、そんな“命の記憶”を形にする仕事をしています。
お墓は、単なる石ではありません。
それは、命をつなぐ場所であり、感謝を伝える場所であり、そして、未来へ心を手渡す場所です。
だからこそ、私たちは石を扱う手に、いつも祈りを込めています。
「この墓石が、誰かの心を支えるものになりますように……」
そう願いながら、一基一基、丁寧に建てさせていただいています。
お墓を建てることも、お墓参りをすることも、それは“命のバトン”を受け取ること。
そして、次の世代へ手渡すこと。
どうか、今日という日を、命に触れる一日にしてください。
たった5分でも構いません。
お墓に足を運び、手を合わせてみてください。
その一歩が、あなたの心を豊かにするきっかけになるはずです。
お墓。
それは、今日を笑顔にするもの。
それは、明日を元気にしてくれるもの。
行ってらっしゃい。
あなたの歩みが、誰かの記憶にそっと花を咲かせますように……。
射場石利石材株式会社
六代目当主 射場一之
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【基本情報】
所 在 地:大阪府茨木市新和町16番19号
電話番号:0120-148183
営業時間:8:00~18:00
定 休 日:年末年始のみ
【資 格】
◇ 大阪府知事許可(般-4) 第87663号
◇ 労働大臣認定 1級技能士石加 第84号
◇ 経済産業省公認 石匠位認定 第89001号
◇ お墓ディレクター1級 05-100101-03
◇ 建築石材アドバイザー 222034
◇ 相続診断士 20333425
◇ 終活ガイド 00005872
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