射場石利石材株式会社

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お知らせ

2020.11.16

おかげさまで設立三十周年

11月16日は当店の会社設立記念日です。

 

口伝では創業は元禄十五年(1702年)と聞いていますが、株式会社となったのが平成2年(1990年)。
おかげさまで設立三十周年を迎えることができました。

 

「世の中で一番楽しく立派なことは、一生涯を貫く仕事を持つことである」とは、福沢諭吉の言葉です。

 

1702年と言えば18世紀。足かけ四世紀もの長い間、先祖代々、一つの仕事に従事して来られたことは本当にありがたいことです。
改めまして、これまで何かとごひいきにしていただきましたお寺さま、神職の皆さま、氏子の皆さま、各墓地の歴代の墓地委員の皆さま、そして何よりもこれまで当店にお墓づくりや石工事ををご依頼くださったお客さまに感謝申しあげます。
また、合わせて仕入れ先をはじめとするお取引先の皆さま、顧問の皆さま。そしてこれまで当店で一緒に働いてくださった皆さまに心からの感謝を申し上げます。

皆さま、本当にありがとうございました。

 

当家の先祖は播州赤穂藩で弓の師範をしていたと伝えられています。
主君浅野内匠頭が切腹、お家断絶となった時、主君の菩提を弔うために石工になったのが始まりと伝えられています。
しかし、その真偽は定かではありません。よって、1702年を創業の年としておりますが、現在の大阪府茨木市島・葦分神社前で「石利」の暖簾をあげた利平を初代と数えております。

以下は全く根拠のない仮説ですが・・・・・・士農工商という身分制度のあった江戸時代。その中期、仮にも武士が、それも一藩の弓術師範であった者が、主君の菩提を弔うためとはいえその身分を捨てた。しかしその際、先祖は弓術師範であったという事実を子孫に伝え、矜持を持たせるために弓を連想させる「射場」という姓を名乗ったのではないか——そう考えております。あくまでも勝手な想像、妄想ですが。

 

当家の当主は代々「利」の文字を冠します。

 

初 代・利平
二代目・利助
三代目・利三郎
四代目・利一
五代目・利之

 

当店「射場石利石材」の「石利」というのはいわゆる屋号です。「石屋の利平」に始まり「石屋の利助・利三郎・・・・・・で「石利」です。ちなみに私は「一之」と書いて「かつゆき」と読みます。

私の名付け親は母方の祖父なのですが、四代目と五代目から一字ずつ取ったのだそうです。

 

そういうわけで私は父の跡を継いで以来、「石利」という屋号の意味を「石屋だからこそできる社会貢献(=利他)にいそしむ」で、「石利」と考えることにしてきました。

 

感謝される。喜ばれる。お墓づくりに携わる仕事は、やりがいと苦労がプラスマイナスゼロではありません。必ず、プラスになります。だからこそ私たちも、一人でも多くの人を笑顔にし続けてきたいと願っています。地域に密着し、小さな声にも気がついて、お店としても、個人としても、選ばれる存在になりたいと願っています。

 

お墓参りが与えてくれる笑顔をたくさん作ること、それが、私たち射場石利石材の悦びです。

 

儲かる・儲からないといことの前に、石材店としての使命がある——私はそう考えています。

 

今、お墓を建てようとするその時に、石材店が不安のひとつになっているような気がしてなりません。

 

では、射場石利石材は何のために存在するのか? 繋いできたのは、技術だけではなく、この使命こそです。 

 

技術は優秀な人に伝えればいい。世襲のよいところは、日常生活の中で精神が育成されることのように思います。
 

私たちはある一つの問いを自らに投げかけ続けています。
 

私たちは、お建てするお墓を通して何を提供しているのか、何を提供できるのか——と。
 
この問いかけはやがて変わることのない〝使命〟へと繋がる自問となりました。
かつてお墓は〝家族の心のよりどころ〟として、人が生きていくために欠かすことのできない領域でした。

元禄から時は流れ流れて令和の時代となりました。時代は変わり、お墓に対する価値観も多様化しました。しかしお墓には現在でも多くの方々がひたむきに手を合わせておられます。
揺らぐことのない〝自らの使命へと繋がる、自問〟の光を、その一基一基のお墓に、そこにお参りされる方々の心の真ん中に、灯し続けたいと願っています。

何のために存在する? それは——これまでもこれからも、家族の現在と過去と未来をつなぎ、家族の絆を強めるお手伝いをするために。 

 

射場石利石材は、ただ単に墓石や石製品を売っているのではありません。
当店は、ご先祖様と子孫も含めたお客さまの「家族の絆」について真剣に考えています。そしてそれをお客さまに提供していく石材店であること、それを当店の第一の使命であると考えています。

 

私は、石屋という仕事をみんなの幸せにつなげたいと思っています。「お墓参りという習慣の力で大切な人を幸せにしてもらいたい」それが私の「石利」という屋号に込めた想いです。以来、射場石利石材がお届けするお墓には、いつも その気持ちが根底にあります。

 

私たちは、よいお墓をお届けするために、手間ひまを惜しみません。けして流れ作業ですすめません。一基一基丁寧に、真剣に建てさせていただいています。そのため、あまり多くのお墓を建てられません。

私は、老舗・ブランドとは、手の届かない存在になることではなく、お客さまに真心を持って接する心であり、〝けして裏切らないという約束〟だと

考えています。

当店は家族経営の、吹けば飛ぶような小さな石材店です。テレビCMはやっていませんし、きれいなパンフレットもありません。しかし、私たちには三百年以上に渡り、お客様から品質・サービスに対する信頼を得てきたという歴史と実績があり、それを誇りにしています。私たちは地域に密着してお墓づくりに携われることを誇りに、真に豊かな暮らしのお手伝いをしたいと考えています。お墓参りという習慣の根ざした暮らしは、真に豊かな暮らしのひとつです。

当店より規模の大きなお店はたくさんあります。当店より安いお店もあります。しかし、当店が絶対に他の石材店に負けないこと。それは「お役に立とう」という気持ちです。これだけは絶対に他の石材店には負けないと自負しています。ですから、たとえ他のお店のお客さまであったとしても、お墓のことでお悩みの方がいらっしゃれば、親身になってアドバイスさせていただいています。 

 

近年、供養法が多様化してきています。選択肢が広がることは結構なことです。

 

私は、「お墓を持たない」という選択をされる方を説得しようとは思いません。しかし、「合理化」や「負担の軽減」の美名のもとで供養が単なる「事務処理」になることだけは、絶対に避けなければならないと思っています。
 

お墓の持つ意味を知らないというのは大変もったいないことです。「お墓を建てることによって得られる〝喜び〟や、〝豊かさ〟がある」ということを知っていただきたいと願っています。
 
当店には「たくさんのお墓を売ろう、大きくなろう」という発想はありません。会社を大きくすることに私はまったくカッコよさを感じません。
 
そして私たちは、単に「お墓を建てること」を仕事とは考えていません。

もっと広く、深く、そして本質的なところで自分たちの仕事をとらえると、石材業はお墓づくりを通してお客さまの人生に関わるのだから、石材業は血の通った職業でなければならないと考えています。石材業は「人々をより幸せにする営み」でなければならないと考えています。

 

私は、「射場石利石材にお墓を注文して下さったお客さまは、なにも他に石材店がないから仕方なく当店に注文して下さったわけではない」ということを肝に銘じています。もっと近いところにも石材店があったにもかかわらず、他のお店を通り過ぎてわざわざ射場石利石材に来て下さった、そんな方が少なからずいらっしゃいます。中には、知り合いに石材店があったにもかかわらず、当店にご注文くださったお客さまもいらっしゃいます。本当に有難いことです(ちなみに「ありがとう」の語源は「有難し」、「あり得ないこと」なのだとか)。  
 
ご先祖さまとつながっているから、安心できる。つながっているから、実感できる。射場石利石材は「幸せとつながるお墓」と「家族の末永い絆」をお届けします。
 
人のためになり、私たちができることなら、何でもやってみようと思います。石という素材の持つ魅力・多様性・可能性を通じてワクワクやドキドキを生み出し、愛すべき未来をつくっていきます。これからも、お客さまにとっての「想像を超えた石材店」であり続けるために。
 
今後とも、どうぞよろしくお願い申し上げます。
 
ありがとうございました。

 

 

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